株式会社ベリサーブが導入した「チケットレストラン」の効果
近年、物価上昇や保険料負担の増加により、従業員の実質的な可処分所得が圧迫されています。こうした背景の中、株式会社ベリサーブ(以下、ベリサーブ)は従業員の生活の質を高めるために、2025年7月から食の福利厚生サービス「チケットレストラン」を導入しました。この取り組みは、従業員に対する経済的支援と働きやすい環境の整備を目的としています。
導入の背景
日本のIT業界を含む多くの企業は、採用や定着に競争があり、大手企業の賃上げ競争がより激化しています。従業員の満足度やロイヤリティを確保するためには、給与だけではなく、福利厚生制度の充実が求められています。ベリサーブは、非課税制度を活用することで従業員の手取りを実質的に増やす「第3の賃上げ」として、食を通じた生活支援を目指し、チケットレストランを選んだのです。
食事支援の効果
導入から約3ヶ月後の2025年10月、社内アンケートを実施したところ、190名の従業員からの意見が寄せられました。その結果、最も多く挙げられたメリットは「昼食費の負担軽減」で32.1%、次いで「外食頻度や食事の質の向上」が24.7%、そして「勤務中の食事の利便性向上」が15.8%という結果になりました。
具体的には、「出勤時のランチ代が補填できるのは大変ありがたい(50代男性)」や「昼食時に気軽に利用でき、「実質半額」と思うとお得に感じる(40代男性)」といった声があり、経済的支援の評価が目立ちました。また、「物価高で利用を控えていた好みの店舗が再び利用できるようになった(20代男性)」や「副菜を追加しやすくなった(30代女性)」との意見により、食事の質の向上も実現していることが示されています。さらに、「財布を忘れても決済できる(50代男性)」や「スマホの持ち込み制限のあるお客様先での決済に重宝している(40代男性)」なども寄せられ、利便性の向上も確認されました。
これらの結果から、チケットレストランの導入はただの食事補助にとどまらず、組織全体のエンゲージメントを高める要因にも寄与していることが見て取れます。
代表のコメント
ベリサーブの代表取締役・新堀義之氏は、「社員一人ひとりが力を最大限発揮できる環境を整えることが重要だ」と強調し、物価上昇が続く中での施策として「チケットレストラン」が機能的であると述べました。この施策により、働く環境の安心感を提供し、社員の生活を支える実効性が確認されたと言います。この取り組みは、ベリサーブが大切にしている「人への投資」として、実を結びつつあることが伺えます。
チケットレストランの意義
株式会社エデンレッドジャパンの社長・天野総太郎氏は、「チケットレストラン」が【第3の賃上げ】の象徴的な事例であり、物価上昇の影響を受けながらも従業員の可処分所得を守るための手段であると述べました。また、食事補助サービスを通じて従業員の働きやすさや企業のエンゲージメントを向上させる仕組みが機能していると考えています。
会社情報
ベリサーブは2001年に設立され、ソフトウェア品質創造の分野で顧客に価値を提供してきました。株式会社エデンレッドジャパンは、福利厚生向けに食事補助サービスを提供しており、国内での実績も豊富です。
今後、ベリサーブは「チケットレストラン」を活用し、さらなる福利厚生の充実を図り、質の高いサービスを提供し続けることを目指しています。