天草市が子育て支援をデジタル化
熊本県天草市では、2023年7月1日から「伴走型相談支援サービス」を導入しました。これは、母子手帳アプリ『母子モ』を基にしたサービスで、妊娠届や母子健康手帳の交付予約をスマートフォンからアクセス可能とします。これにより、保護者はいつでもどこでも手続きを行い、従来の不便を解消することが期待されています。
デジタル化で地域の子育て環境を向上
現在、天草市では「ともに支え合い、ともに育ち、こどもたちの夢・希望・笑顔あふれるまち天草」という理念のもと、地域の子育て支援を進めています。母子モアプリは既に2020年から運用されており、市の提供する養育に関する情報や、子供の健康データの記録、予防接種の予定管理ができるツールとして重宝されています。保護者にとって安心して子育てできる環境を目指して、デジタルの活用が進められています。
伴走型相談支援の具体的なサービス内容
この新サービスにより、妊娠届の提出や母子健康手帳交付の予約がアプリでできるようになります。これまでは役所に出向く必要がありましたが、オンラインで申請することで、時間的な負担が軽減されます。さらに、予約の際にはお好きな時間に調整可能なので、煩雑な手続きを避け、安心して待つことができます。
自治体職員も、事前に必要な準備ができるようになるため、業務効率の向上も図れるとされています。
温かみのある地域づくりを
天草市の馬場市長は、アプリを通じた支援の拡充に力を入れています。「母子モアプリ『ココてらす』を使用することで、妊娠届けが簡単に行える仕組みを整えました。ぜひ、子育て世代の皆さまに活用していただきたいです」と話しています。このような取り組みにより、天草市は子育て世帯が安心して暮らせる環境作りを行い、地域発展を目指しています。
未来へのビジョン
母子モ株式会社は、2030年までに、妊娠から子育て期に関わる全ての手続きのデジタル化を進めていくというビジョンを掲げています。これに基づき、乳幼児の定期予防接種予診票のデジタル化のための地域実証も行い、保護者の負担を軽減し、安心して子育てができる社会の実現を目指しています。
アプリ『母子モ』は無料で利用でき、子育てに必要な多くの機能を備えています。育児日記や予防接種の管理機能をはじめとし、家族との情報共有も行えることから、忙しい保護者にとって強い味方となることでしょう。アプリはAndroidおよびiOSに対応しており、どなたでも簡単にアクセスできます。
今後、天草市は引き続き、このようなサービスを充実させ、子育て環境の改善を推進していくことでしょう。地域全体が支え合う温かみのある社会が形成されることを期待しています。