津和野に新たな宿泊体験を提供する「若槻津和野」が開業

新たな宿泊体験、若槻津和野の誕生

2023年10月17日、島根県津和野町に新しい宿泊施設「若槻津和野」が開業しました。この宿泊施設は、300年の歴史を誇る旧酒蔵・橋本本店をリノベーションしたものであり、地域文化を大切にした体験を提供しています。1日4組のみの受け入れを行い、特別な環境での滞在が可能です。

橋本本店の復興

「若槻津和野」は、ソーシャルデザインパートナーズ株式会社の子会社である合同会社若槻が運営。彼らの理念「想いを事業に、文化を価値に」が反映されています。このプロジェクトは、地域の文化や伝統を尊重しつつ、訪れる人々に新たな体験を提供することを目指しています。

このプロジェクトの第一歩として、「若槻津和野」は、宿泊客が一泊の滞在を通じて、地元の酒蔵としての歴史も感じ取れるような設計がなされています。滞在が積み重なることで、旧橋本本店の復建に向けた新たな章が始まるのです。

ユニークな滞在空間

本施設の主要な部屋である「本庵」は、橋本本店の母屋と土蔵を改装した贅沢な空間。無響室や胎内浴など、五感を刺激する体験を通じて、宿泊そのものが没入型の特別な体験となります。さらに、土蔵や別邸を改装した貸切棟「離」には、専有庭やプライベートサウナも完備されています。

入念に設計された五感体験

「無響室」では外界の音が遮られ、内なる響きを感じることができ、また「胎内浴」ではダークで霧のかかった空間で生命の循環を思い起こさせます。これらの空間は、ただの宿泊ではなく、深い体験を提供するために設計されています。

津和野のガストロノミー

併設される津和野ガストロノミーレストラン「若槻茶寮」では、地元の味覚を尊重した創作フルコースが提供され、地域の文化を体感することができます。ここでは、地産地消を重視し、SNS映えよりも、地元のストーリーを食事を通じて楽しむことを大切にしています。

未来へとつなぐ宿

「若槻津和野」は、ただの宿泊に留まらず、訪れる人々が地域の文化と触れ合うことを促す場所を追求しています。これにより、津和野の魅力と歴史を再認識し、将来の宿泊施設や地域の復建に向けたサポートを得ることを期待しています。総合的な体験を通じて、千宿泊を超えた先には酒蔵復建プロジェクトの「Chapter2」が待ち受けています。