松坂屋名古屋店にて山田憲司の個展が開催
2026年の初頭、名古屋市にある松坂屋名古屋店にて、「山田憲司個展―畳は芸術か否か―」が開催されます。この個展は、長い間日本の生活に馴染んできた畳をテーマに、現代の視点から再解釈した作品を展示するものです。
日本の文化としての畳
畳は、日本文化において重要な役割を果たしてきましたが、都市化や住環境の変化に伴い、その需要は減少の一途をたどっています。その影響で、畳を職とする職人も減少しており、技術や伝統が失われつつあることが懸念されています。そんな中で、山田憲司さんは畳の持つ可能性に注目し、新たな芸術表現としての作品作りに挑んでいます。
畳の再創造
本展では、山田さんが手掛けた畳を使った作品を多数展示します。これらの作品は、一般的な床材としての畳とは一線を画し、切断、組み替え、変形させることで生まれたものです。鑑賞者が作品の前に立つことで、視点や光の変化によって新たな表情を見せ、まるで生きているかのような錯覚を引き起こします。
見ていると、畳表の繊維による微細な凹凸や、切断面の陰影が生み出す影がどのように変化するのか、興味が尽きません。これにより、作品は固定された形を持たず、観覧する時間や環境によって異なる印象を与え、まるで一つの絵画のような美しさを持つのです。
「畳は芸術か否か」
展覧会のタイトルである「畳は芸術か否か」は、観客に考えさせる問いを投げかけます。畳は日本の工芸として価値があるのか、建築資材の一部として消費されるべきものなのか、果たして芸術として存在しうるのか。今、不要とされる素材や工芸に新たな価値や意味を見出すことが、現代の私たちに求められているのかもしれません。
山田憲司のプロフィール
山田憲司氏は、100年以上続く畳店の5代目として岐阜羽島で生まれました。大学では建築を学び、建築士事務所での経験を経て畳店を継承。2018年からは、光の反射による色の変化を取り入れた多様なデザインの畳作品を手がけています。彼の独自の視点で生み出される作品は、伝統と現代が融合していることを示しています。
来場予定日と公開制作
山田憲司氏は、2026年1月7日(水)、10日(土)、11日(日)に来場予定で、特に1月7日には10時から公開制作が行われます。来場者と共に、切り取った畳をパズルのようにはめ込みながら、作品を完成させていく体験ができます。参加は自由で、年齢制限もないため、どなたでも楽しめるイベントです。
この個展は、畳の可能性と美しさを新たに見つめるきっかけになることは間違いありません。訪れることで、日本の伝統文化を再発見し、その真髄を感じ取れるでしょう。ぜひご参加ください。