ユニ・チャームが手ぶら登園を通じた新たな紙おむつリサイクルを開始
ユニ・チャーム株式会社は、保育施設向けの定額制サービス「手ぶら登園(R)」を導入している施設に向けて、再生パルプを使用した新しい紙おむつを提供すると発表しました。このプロジェクトは、環境に配慮しつつ保護者と保育士の手間を軽減することを目的としています。
手ぶら登園(R)とは何か?
「手ぶら登園(R)」は、保育施設において保護者が紙おむつやおしりふきを持参する手間を軽減し、かさばる荷物を持って登園する必要をなくすサービスです。この取り組みにより、保育士や保護者の負担は大きく減少し、よりスムーズな育児環境を実現します。導入を始めたのは2019年で、2024年7月現在で5,200を超える保育施設で利用が広がっています。
再生パルプを使用した『マミーポコパンツRefF(リーフ)』の背景
ユニ・チャームは、2015年から使用済みの紙パンツのリサイクルに取り組んでおり、オゾンを利用した滅菌技術によって、衛生的で安全な再生パルプを生成することに成功しています。この技術を駆使して、新たに開発した製品『マミーポコパンツRefF(リーフ)』が2024年8月から順次導入されることになりました。
『RefF(リーフ)』は、使用済み紙パンツを回収し、それを再利用することで、廃棄物を新しい原材料として活用する取り組みです。これにより、これまでゴミとして処理されていたものが、新たなおむつの資源となり、環境保護にも寄与します。この製品名には、「Recycle for the Future」の頭文字を取って”RefF”と名付けられています。
商品の特長
『マミーポコパンツRefF(リーフ)』には、環境への配慮が随所に見られます。以下のような特徴を備えています:
1.
サイズ別カラー展開:サイズ別にカラー展開を行い、紙おむつやパッケージ、段ボールのどこにでもサイズが明記されています。
2.
子供でも分かりやすく:おむつの前後がすぐに分かるデザインが施されています。
3.
エコ素材の使用:パルプの一部に再生パルプを使用し、パッケージには再生ポリ素材を10%含めています。さらに、段ボールは19%軽量化を実現しました。
これらの取り組みは、環境保全だけでなく、育児をする全ての人々の負担軽減にも寄与します。
目指すSDGsの貢献
此次の新しいリサイクルシステムを通じて、ユニ・チャームは国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」にも貢献します。具体的には、すべての人に健康と福祉を提供することや、陸の豊かさを守ることに寄与し、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出しました。
今後もユニ・チャームは、商品やサービスを通じて、環境問題や社会課題の解決に取り組み、持続可能な未来の実現を目指します。
会社概要
- - 社名:ユニ・チャーム株式会社
- - 設立:1961年2月10日
- - 本店:愛媛県四国中央市金生町下分182番地
- - 本社:東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー
- - 社員数:グループ合計16,206名(2022年12月)
- - 事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、ヘルスケア関連製品など多数