TÜVラインランド、複合劣化試験開始
2012-11-01 11:15:36

太陽光発電モジュールの信頼性向上に貢献!TÜVラインランドジャパン、複合加速劣化試験サービス開始

太陽光発電モジュールの新たな信頼性評価サービスが登場



近年、再生可能エネルギーへの注目が高まる中、太陽光発電は重要な役割を担っています。しかし、太陽電池モジュールは、太陽光、温度、湿度など様々な環境要因による劣化リスクを抱えています。これらの劣化を正確に予測し、より信頼性の高い製品開発を進めるためには、高度な評価技術が不可欠です。

この課題に対し、TÜVラインランドジャパン株式会社は、横浜市にある太陽光発電評価センター(SEAC)で、画期的な複合加速劣化試験サービスを開始しました。本サービスは、光、温度、湿度といった複数の環境ストレスを同時にモジュールに作用させ、実際の使用環境に近い劣化状況を再現することで、より精度の高い評価を実現します。

日本で唯一の複合加速劣化試験サービス



従来、太陽電池モジュールの劣化評価は、個々の環境要因を試験する手法が一般的でした。しかし、実際の劣化は複数の要因が複雑に絡み合って発生するため、従来手法では限界がありました。TÜVラインランドジャパンの新たなサービスは、これらの要因を複合的に再現することで、より現実的な劣化状況を把握することを可能にします。

特に、充填材の劣化(剥離、黄変)やアモルファスシリコン太陽電池の光劣化現象の評価に有効です。これは、日本の太陽光発電市場において、モジュールの長期的な信頼性を確保する上で重要な技術革新となります。

試験チャンバーの特長



本サービスで使用される試験チャンバーは、以下の特長を備えています。

高強度光照射: 太陽光紫外光の3倍までの光ストレスを印加可能
幅広い温度・湿度サイクル試験: 温度(-30℃~90℃) 、湿度(最大85%RH) の任意設定が可能

これにより、顧客のニーズに合わせた柔軟な試験条件設定が実現し、様々なモジュールに対応できます。

TÜVラインランドジャパンの取り組み



TÜVラインランドジャパンは、140年の歴史を持つ世界的な第三者検査機関TÜVラインランドグループの一員です。長年培ってきた専門知識とグローバルネットワークを活かし、日本のグリーンエネルギー推進に貢献しています。

ステファン・キーン 太陽光発電評価センター長は、「日本のグリーンエネルギー市場の発展に貢献できることを嬉しく思います」とコメントを発表しました。同社の取り組みは、日本の再生可能エネルギー拡大に向けた重要な一歩となるでしょう。

まとめ



TÜVラインランドジャパンの複合加速劣化試験サービスは、太陽光発電モジュールの信頼性向上に大きく貢献する技術です。このサービスを通じて、より安全で高性能な太陽光発電システムの普及が加速すると期待されます。今後、太陽光発電業界の発展において、同社の役割はますます重要になるでしょう。

会社情報

会社名
テュフ ラインランド ジャパン株式会社
住所
神奈川県横浜市港北区新横浜3-19-5新横浜第二センタービル
電話番号
045-470-1860

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