2024年度 航空機事故消火救難総合訓練
成田空港では、2024年10月17日(木)に「2024年度航空機事故消火救難総合訓練」が実施されます。この訓練は、航空機事故発生時における迅速かつ適切な消火救難および医療救護活動の習熟を目的としており、夜間の対応が想定されています。
訓練の実施概要
- - 日時: 2024年10月17日(木)13時00分〜15時15分(小雨決行)。荒天時は当日の10時00分までに中止の判断がなされます。
- - 場所: 成田空港整備地区エプロンおよび第2ターミナル70番バスゲート。
- - 主催: 成田国際空港航空災害対策協議会。
この訓練には、約1,000名の参加者と緊急車両約60台が集結する予定です。千葉市消防局や陸上自衛隊からはヘリコプターが2機飛来し、ドクターカーが3台が参集します。また、日本航空が航空機の機材提供を行います。
訓練内容
本訓練では、以下の内容が行われます:
1. 緊急事態発生時における関係機関の情報伝達と出動・消火活動。
2. 航空機火災の防御、負傷者の救出や避難誘導、さらには搬送活動。
3. 救護所の設営、負傷者の選別、救護処置。
4. 夜間活動に備えた照明車両の配置。
5. 合同対策本部および現場調整所の開設と運用。
想定される事故とその影響
訓練される状況として、休日の夜間に成田空港に着陸を試みた航空機が滑走路に左翼を接触させ、走行不能となる危機的状況が想定されています。こうした事態では、多数の負傷者が機内に取り残されるため、参加機関は連携し迅速な対応が求められます。
関与する機関の顔ぶれ
訓練に参加するのは、国土交通省や警察、消防、医療機関など63の関係機関です。具体的には、千葉県警察本部、成田市消防本部、成田赤十字病院などが含まれています。また、成田国際空港関連の各社も協力し、より実効性のある訓練を目指します。
この訓練は、成田国際空港航空機事故緊急活動計画の一環として実施され、多くの機関が協力し合う姿勢が強調されています。思わぬ事態に備え、各機関の役割や連携を再確認する貴重な機会となるでしょう。