デジタルインボイスでの業務革新
株式会社TKCは、令和7年7月3日に日本電気株式会社(NEC)とデジタルインボイス(PEPPOL)を活用した取引を実施しました。この取り組みは、業務プロセスの効率化に寄与し、承認から会計処理、証憑書類の保管までをシームレスに結びつけています。
デジタルインボイス(PEPPOL)とは
PEPPOL(パン・ヨーロッパ電子請求書交流)は、請求書をデジタル形式で送受信できる国際的な仕組みです。TKCではこの仕組みを積極的に活用し、顧客である税理士や公認会計士事務所、中堅・大企業に対して請求書をデジタル方式で発行しています。すでに令和5年10月以降、月に9,000件を超える請求書がデジタルインボイスとして発行されており、その数は今後も増加すると見込まれています。
NECとの連携
特に今回のNECとの協業は、デジタルインボイスを利用した請求書の受領に向けた初の試みとなります。これにより、TKCはビジネスパートナーとの取引がよりスムーズになり、業務の迅速化が図られます。さらに、得られた知見をもとに、今後も他の取引先に対し、デジタルインボイスの導入を促進する方針です。
デジタル化の背景と流れ
日本国内でデジタル化が進む背景には、政府の推奨に加えて、業務の効率化やコスト削減を求める企業の需要が高まっています。TKCでは、デジタルインボイスに関する情報の提供や、導入に向けたサポート体制も整えており、顧客の業務改善に貢献しています。
新しいシステムの導入
TKCはまた、デジタル文書の送受信機能を強化した「FXクラウドシリーズ」を提供しており、これには財務会計、販売管理、給与計算が一元管理できる機能が含まれています。このシステムは、経理業務の効率化に寄与し、企業のデジタル変革をサポートしています。新機能の導入も続けており、業界のニーズに応じた対応を迅速に行っています。
未来に向けた展望
今後、TKCはより多くの取引先とのデジタルインボイス取引を促進し、業務のデジタル化を推進することで、顧客の業務効率を一層高めていく考えです。また、法人向けの新サービスを展開し、デジタルインボイスの普及を加速させることで、業界全体のデジタル化を牽引していくことでしょう。
このように、TKCとNECの連携を皮切りに、デジタルインボイスの利用が広がれば、業務プロセスが一層合理化され、経済全体のデジタル化に寄与する重要な一歩と言えます。デジタルインボイスの導入は、今後のビジネス環境において欠かせない要素となることでしょう。