高校生が挑む!現代の近江商人
2025年12月13日、滋賀県の高校生たちが‘現代の近江商人’としての役割を果たし、特産品のPR販売を行う「青春コラボ マルシェ」が、東京都中央区にある滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」で開催されます。今回の企画は、大津商業高校と八幡商業高校のコラボレーションによって実現しました。
大商と八商の共同プロジェクト
大津商業高校(通称:大商)は、教育委員会からの指定事業「高校版DMO・観光ビジネスプロジェクト」に取り組んでおり、八幡商業高校(通称:八商)は「近江商人再生プロジェクト」として行商体験を重ねています。この両校が力を合わせ、滋賀県の特産品を首都圏に広めるための取り組みを行います。
昨年の「大商マルシェ」を元にしたこの新たなイベントでは、オンラインによる事前学習やプロのアドバイスを取り入れ、より充実した内容となっています。特に、両校の生徒たちが連携し、観光ビジネスに実践的に取り組むことで、滋賀の魅力を発信する活動として注目されています。
マルシェの実施概要
「青春コラボ マルシェ」は、2025年12月13日、10:30から16:00まで、ここ滋賀の1Fマーケット内で行われます。そこで行う内容は次の通りです:
1. 県産品のPR販売(アロマスプレー、ハーブティー、芋けんぴ、おかず味噌など)
2. 観光コンシェルジュとの協力による観光案内業務
3. 滋賀県の観光に関連したアンケート調査
4. 近隣アンテナショップの実地調査
この取り組みの目的は、高校生が持つ創意工夫を生かして滋賀の魅力を発信し、観光客を誘致し、地域ブランドの価値を高めることにあります。また、次世代のビジネスパーソン育成を目指す実践的な商業教育モデルの構築にも寄与します。
事前学習とプロからのアドバイス
大商と八商の生徒たちは、マルシェの開催に向けて、11月にここ滋賀のバイヤーや観光コンシェルジュと共にオンライン学習会を行いました。この学習会では、商品販売のヒントや滋賀の魅力を伝えるための実践的な内容が話し合われました。生徒たちは具体的な接客方法や提案の仕方を学び、当日に備えています。
また、マルシェ当日には「ここ滋賀」の販売プロが生徒たちに直接アドバイスを行います。販売や接客に関するリアルなノウハウを学び、実践力や発信力を向上させる機会が提供されます。
持続可能な観光地域づくりへの貢献
「高校版DMO・観光ビジネスプロジェクト」や「近江商人再生プロジェクト」は、高校生たちが主体となって地域の資源を活かし、持続可能な観光地域の構築を進める取り組みです。八商では、行商体験を通じて、滋賀の特産品を販売する大型プロジェクトを展開し、その利益の一部を災害支援や福祉活動に寄付しています。このように、‘三方よし’の精神(自分良し、相手良し、世間良し)を現代に引き継いでいます。
ここ滋賀の役割
滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」は、滋賀の魅力を首都圏に広める重要な場として、2017年に設立されました。江戸時代の近江商人が活躍した歴史的な日本橋の地で、地域の食、文化、観光、モノづくりを体感できる場所を提供しています。さらに、今後も教育委員会と協力し、滋賀の魅力を発信する機会を増やしていく方針です。
このように、滋賀の高校生たちが若い力で地域の魅力を伝える取り組みに注目し、応援していきたいと思います。ぜひ、皆さんも「青春コラボ マルシェ」に足を運び、滋賀の魅力を体験してください。