EVバッテリーのサーキュラーエコノミー実現へ向けた新たな挑戦
MIRAI-LABO株式会社は、画期的なビジネスモデル「EVリパーパスバッテリー事業」により、多摩グリーン賞最優秀賞を受賞しました。これはEVバッテリーの回収から診断・開発・製造・販売・物流までを一貫して行うものであり、日本国内では初めての試みです。近年、電気自動車(EV)の普及が進む中、使用済みバッテリーのリサイクルは依然として技術的に難しい課題とされてきました。ミライラボのこの新しいアプローチは、EVの持続可能な未来を保証するものです。
7社によるシナジー
この受賞の背景には、ミライラボが形成した「唯一無二の座組」があります。7つの関連企業が連携し、EVバッテリーのライフサイクル全体をサポートしています。例えば、中古車オークション市場でトップシェアを持つオークネットが回収・流通を担当し、ENEOSホールディングスはその広大なネットワークを活用して製品展開を行っています。また、安全な物流を確保するためにセンコーが関与し、日本パーキングが全国1900カ所での実装を進めています。こうした強力な連携が、このビジネスモデルの実現につながっています。
高精度な診断技術
ミライラボの特許技術であるEVバッテリーの劣化診断は、このビジネスモデルの中核をなしています。この技術により、バッテリーモジュールを短時間で高精度に診断することが可能となり、その結果としてEVバッテリーを利用した製品に対して「保証」を提供することも実現しました。
環境への貢献
MIRAI-LABOは「環境に良いことしかやらない会社」を掲げており、このビジネスモデルによってCO2排出量の削減にも貢献しています。EVバッテリーをリサイクルすることで、廃棄時のCO2排出を減らし、新品バッテリー製造時の排出量も約60%削減が期待されています。また、レアメタルの流出抑制にも寄与し、資源循環を促進する役割を果たしています。
代表製品「THE REBORN LIGHT smart」
このビジネスモデルから生まれた製品の一つに、EVバッテリーをリパーパスした自律型スマート街路灯「THE REBORN LIGHT smart」があります。すでに経済産業省の敷地や八王子市内などへ導入され、APEC中小企業作業部会による視察も受けています。この製品は電源がない場所でも設置可能で、災害時には非常用電源としても利用されるなど、実用性が高いです。
今後の展望
ミライラボは今後も「THE REBORN LIGHT smart」の普及を通じて、EVバッテリーのサーキュラーエコノミー実現に向けて邁進していく計画です。次の展示会『グリーンインフラ産業展2026』が2024年1月28日から30日まで東京ビッグサイトで開催され、新型製品の発表も予定されています。これを機に、さらなる関心を集めることが期待されています。
興味のある方は、ぜひミライラボのウェブサイトからお問い合わせください。