武蔵野美術大学、市ヶ谷に新たな社会連携拠点「1/M」を開設
武蔵野美術大学は、2024年の秋に新たに開催するオープン記念展の計画を発表しました。新拠点「1/M(イチエム)」は、同大学が持つ教育や研究の成果を広く社会に発信するために設立された場所です。ここでは、来場者が多様な体験を通じて新しい発見を得られる実験的な環境が整えられ、多くの人々との共創の可能性を育むことが目指されています。
「1/M」の意味とは?
「1/M」の名称には深い意味があります。「M」は武蔵野美術大学を指し、数字の「1」は教育活動や研究によって生まれる多様な表現の一部を象徴しています。また、現在拠点が設置されている「市ヶ谷」が持つ「イチ」という呼称も含まれています。このように、名称からも多様性と地域への深いコミットメントが感じられます。
これまでの歴史と今後の展望
武蔵野美術大学は2012年、アートやデザインを基盤にした情報発信拠点「デザイン・ラウンジ」を東京ミッドタウン・デザインハブに設立しました。この拠点は、美術大学として初めての試みであり、デザイン教育についての議論を促し、社会とのつながりを強化する役割を果たしてきました。
2019年には、市ヶ谷に都心キャンパスを設置し、デザイン・ラウンジの機能を統合。新たに設けられた「価値創造人材育成プログラム(VCP)」やコワーキングスペース「Ma」を通じて、市場ニーズに即した教育・研究を展開中です。
新拠点「1/M」は、これらの活動をさらに進化させることを目指しています。アートやデザインを超えて、ものづくりやことづくりに関連する創造的な活動が盛んになることが期待されています。
オープン記念展の詳細
「1/M」のオープンを記念した展示会が、2024年11月29日から12月20日まで開催される予定です。この展示では、近年の社会連携プロジェクトが紹介され、来場者はさまざまな教育や研究の成果に触れることができます。大学と社会のつながりを実感できる貴重な機会となることでしょう。
新拠点とビジュアルアイデンティティ
「1/M」のビジュアル・アイデンティティは、アートディレクターの八木彩さんが手がけました。ロゴは「1」と「M」を重ね合わせた形が印象的で、ここから新たなアイデアが生まれる様子を象徴的に表現しています。
さらに、このロゴはモーションデザインとしても展開され、動きを加えることで視覚的にも楽しめるコンセプトに仕上げられています。状況に応じて会場に訪れた人々が生み出す無限の創造性を大切にしていると言えます。
お問い合わせ情報
「1/M」に関する詳しい情報や社会連携の提案については、武蔵野美術大学の公式サイトをチェックするか、直接連携共創チームイチエムまでお問い合わせください。
この新たな拠点が、武蔵野美術大学のさらなる可能性を引き出し、社会との深い結びつきを育む場となることを期待しています。