千葉県の13大学が推薦書の共通様式を導入！高校教員の負担軽減へ

千葉県の大学が推薦書の共通形式を導入

千葉県内の13の大学および短期大学が協力して、学校推薦型選抜のための新たな推薦書の共通様式を作成しました。この取り組みは、本校である神田外語大学（千葉市美浜区）を含む大学群が連携し、2026年度の入試において導入される予定です。この新しい様式は、推薦書作成に必要な事務的な手間を減らし、高校教員が生徒一人一人により良いサポートができるようにすることを目的としています。

変革の背景

大学ごとに異なる推薦書形式があることで、教員は多くの時間を煩雑な書類作成に割かれていました。そんな中、文部科学省は令和7年度の入学者選抜において、「編集可能な様式のデータファイルをダウンロード可能とすることが望ましい」との方針を示しました。この方針を受けて、2024年5月に神奈川県が初めて「全国大学推薦書標準様式」を導入したことが、千葉県での共通様式導入の検討を後押ししました。

2024年8月、千葉商科大学が関連課題を共有し、神田外語大学を含む12校に本件が広まり、各校間で実際に協議が進んでいきました。結果、2025年3月には2026年度の試験からこの新様式が導入されることが正式に決まったのです。

共通様式の内容

設計された推薦書の共通様式では、推薦理由と特記事項の2項目に絞られています。これにより、記入すべき内容が明確化されると同時に、推奨される学力の3要素「知識・技能」「思考力・表現力」「主体性」を理解した上で記入することが求められます。また、生年月日の記入欄を省くことで、最小限の情報のみに制限し、記入ミスや転送ミスを減らしています。これにより、推薦書の作成時間も大幅に短縮されることが期待されています。

高校教員の声

共通様式の導入を受け、高校教員からは「大学ごとに異なる様式を使い分ける必要がなくなり、事務的負担が軽減される。生徒個々に丁寧に対応できるようになる」との声が上がっています。さらに、様式が事前に統一されることによって、高校側でも生徒に早めに情報を提供し、必要な準備をしやすくなるという意見もありました。

参加大学

この共通様式に関与している大学は、江戸川大学、川村学園女子大学、神田外語大学、敬愛大学と敬愛短期大学、清和大学、千葉経済大学と千葉敬愛大学短期大学部、千葉工業大学、千葉商科大学、中央学院大学、東邦大学、麗澤大学の13校です。各校が連携し、より良い入試環境の構築に向けて情報を共有し、協議を重ねています。