DeepL、日本法人「DeepL Japan 合同会社」を設立
ドイツのAI翻訳企業DeepLが、この度日本法人「DeepL Japan 合同会社」を設立しました。日本国内での事業展開を加速させるため、2023年7月より本格的な業務活動が開始されることが発表されています。
DeepLは、その革新的なAI技術を活用し、正確かつ高品質な翻訳サービスを日本企業に提供することに力を入れるとしています。特に、これまでの運営方式を見直し、主要顧客である日本企業との取引を迅速に進められる体制を整えることで、実質的なビジネスの成長を図る狙いがあります。
CEOのヤロスワフ・クテロフスキー氏は、今回の日本法人設立について「DeepLにとって、日本での拠点設立は自然で重要なステップです。日本市場の成長は、私たちのビジネスの成長を直結させるものです」と語っています。2017年に設立されたDeepLは、AIを活用して言語間の壁を取り払うことを目指し、逐次翻訳サービスの精度を高めてきました。特に2020年には日本語の翻訳に対応しており、以来多くの日本ユーザーに支持されています。
2023年には新たなプロダクト「DeepL Write」を導入し、AIによるライティングアシスタンス機能を強化しています。これにより、日本語を使用するユーザーにおいても、より自然で伝わりやすいコミュニケーションが実現可能になりました。
また、クテロフスキーCEOは、自民党本部を訪れてAIと日本社会の共存について提言を行うなど、業界における影響力も発揮しています。日本法人設立の背景には、日本がDeepLの世界で二番目に大きな市場に成長したという実績が大きいと考えられます。
日本法人設立後は、日本特有のニーズに合わせたサービスの提供が期待されています。AIの導入が進む中で、どのようなAIテクノロジーがビジネスに最適か、企業側での選択が重要な課題となるでしょう。その際、DeepLは正確な翻訳を基にしたコミュニケーションの重要性を再認識し、質の高いサービスを提供し続けるとしています。
日本法人の概要
- - 会社名:DeepL Japan 合同会社
- - 所在地:東京都港区
- - 業務開始:2023年7月
DeepLについて
DeepLは、機械翻訳の分野において世界的な評価を受けている企業です。独自の技術を駆使し、31言語に対応する翻訳サービスを提供。今後、AIの進化に伴い、新たなサービスや機能の追加も期待されています。初期の7言語から始まったDeepLは、現在に至るまで急速な成長を遂げ、高いユーザー満足度を維持しています。
2023年6月には、日本語の翻訳に新たに「敬体・常体」機能を追加するなど、ユーザーからの要望に応えるサービス開発に注力しています。これにより日本市場におけるその存在感をさらに強固なものとし、持続可能なビジネスの展開を目指す姿勢が伺えます。これからのDeepLの展開にも、ますます注目が集まることでしょう。