帝人とアクセリードが創薬研究の合弁会社を設立へ向けた協議開始

帝人とアクセリードが進める創薬研究合弁会社設立の背景



帝人グループは、子会社である帝人ファーマを通じて医薬品事業を展開しており、東京研究センターにて行われる創薬研究に注力しています。この研究所は、急変する創薬環境の中で、リソースや技術を効率的に活用し、国内外の大学や企業との連携を強化して、創薬のイノベーションを加速することを目指しています。

一方、アクセリードは武田薬品工業から創薬プラットフォーム事業を引き継ぎ、国内初の創薬ソリューションプロバイダーとしての地位を確立しています。彼らは、創薬の各プロセスにおいてワンストップのサービスを提供し、医薬品候補化合物の最適化から臨床開発まで一貫した支援を行っています。このような背景から、今回の帝人とアクセリードの基本合意書の締結が生まれたといえます。

合弁会社設立の目的と期待される効果



この基本合意書は、特に海外で先行している非臨床研究の新たな委託研究形態の動きや、水平分業化を見越してのものです。帝人ファーマが持っている約50年の創薬研究に関する知見や技術を活用し、新たな合弁会社を設立することで、創薬研究をさらに進化させることが狙いです。

合弁会社が設立されると、アクセリードは帝人ファーマの創薬リソースを駆使して、スケールメリットを生かすことが可能になります。帝人ファーマにとっても、自社の創薬機能の一部を外部化することで、国内外のプレイヤーとの柔軟な協働を進め、創薬研究を強化する一環となります。これにより更なる効率化が図られ、幅広い研究分野の強化が見込まれます。

合弁会社の運営と事業内容



新たな合弁会社は、帝人とアクセリードの両社が出資し、全株式を保有する構造を予定しています。合弁会社では、帝人の創薬研究に関する技術や人員、施設を中核リソースとして利用し、アクセリードが蓄積してきた創薬支援事業の知見を生かしてシナジーを生むことを目指します。

事業内容は新薬候補化合物の探索から取得、さらにはそれに関連する創薬研究の支援が含まれます。両社が持つ創薬に関するノウハウや技術を駆使し、国内外からの研究需要を取り込み、創薬支援企業としての成長を見据えています。

今後の展開と社会貢献



今後、社名や出資比率などの詳細について協議が進められ、2023年度中の最終契約締結を目指しています。この取り組みを通じて、帝人と帝人ファーマは医療ニーズに応える新薬を迅速に市場に投入し、社会的な貢献を果たす意向を示しています。

また、アクセリードは創薬プラットフォームの基盤を強化し、増大する製薬企業やバイオベンチャーからのニーズに応えていくことで、新たな医薬品創出に寄与することを目指しています。

帝人グループとアクセリードの使命



帝人グループは「環境価値」、「安全・安心・防災」、「少子高齢化・健康志向」の三つのソリューションを通じて持続可能な社会の実現を目指しており、帝人ファーマは医薬品事業と在宅医療事業の両面からその使命を遂行しています。

アクセリードも、世界最先端の医薬品創出プラットフォームを駆使し、日本だけでなくグローバルなヘルスケアビジネスへの貢献を目指しています。今後の展開に注目が集まります。

会社情報

会社名
アクセリード株式会社
住所
東京都港区愛宕愛宕グリーンヒルズMORIタワー21階
電話番号
03-6868-0466

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。