栗田工業が新たに水処理設備『e-WT』を発表
栗田工業株式会社の子会社であるFracta Leap株式会社が、電子産業専用のレディメイド型超純水製造設備『e-WT』の開発と受注を開始しました。この新しい設備は、急速に成長を続ける電子産業において、水処理エンジニアリングの効率化を実現するものです。フラクトリーにより、設立されたInQuuater株式会社がこのプロジェクトを推進しています。
電子産業の拡大と水処理の重要性
近年、電子産業は急激な成長を続けており、特に半導体市場はこの10年間でおおよそ2倍に拡大しています。こうした背景から、電子産業の設備投資が活発化しており、水処理設備への需要も飛躍的に高まっています。しかし、現在の水処理技術の供給体制は需給バランスが崩れつつあり、専門の水処理エンジニアが不足しています。
そこで、Fracta Leapは従来の設計プロセスを簡素化し、「つなぐだけで超純水」を供給できる態勢を整えました。これにより、今まで以上に短期間で超純水製造設備を提供することが可能となります。
e-WTの特長と機能
『e-WT』は、工業用水や地下水など多様な水質を元に、超純水を製造することができる設備の一式を組み合わせたものです。設計不要のプレファブ式ユニットを採用し、従来のオーダーメイド型に比べて工期を約30%短縮できる見込みです。
さらに、この設備はクラウド接続が可能で、遠隔地からのメンテナンスや運転管理サービスを提供します。ランニングコストの最適化に向けた提案も行っており、効率的な運用をサポートします。
InQuuaterの設立背景とビジョン
InQuuaterは、2020年から進めている水処理産業のデジタル変革プロジェクトへとつながるものです。このプロジェクトでは、設計の自動化を目指し、最終的には水処理設備の設計工程そのものを不要にすることを狙っています。『e-WT』はその一環として開発されました。
「InQuuater」は、最先端の技術と水処理エンジニアリングを融合させることで、必要な地域や工場に最適な水処理設備を効率的に届けます。これにより、設備の稼働までの時間を大幅に短縮し、多様なスキルを持つ人材の活用を促進します。
最後に
この新しい水処理設備『e-WT』についてさらに詳しい情報をお求めの方は、InQuuaterの公式ウェブサイトをご覧ください。急速に進化する電子産業のニーズに応えるため、フラクタリーは今後も新たな技術革新に挑戦し続けます。