出向起業と未来
2022-05-18 13:20:01

大手企業が推進する「出向起業」制度とサステナブル社会の未来

大手企業が推進する「出向起業」制度とサステナブル社会の未来



大手企業が実施している「出向起業」制度について、注目が集まっています。この制度は、企業に所属しながら新事業を立ち上げる機会を提供するもので、特にサステナブルな社会の実現に貢献するスタートアップとの連携が期待されています。今回、その取り組みを紹介するトークセッションが開催されました。

出向起業の仕組みとは



「出向起業」とは、自らの会社を辞めずに新たな事業を立ち上げる手法です。この制度を通じて、企業内で新規事業に挑戦したいと考えている人材が、会社を超えた資本独立性を持つスタートアップとして活動することが可能になります。経済産業省もこの仕組みに対して補助金を設け、多くの企業が参加しています。具体的には、起業を希望する人材が出向先の企業で経営者としての役割を担いながら、実際のビジネスを進めていく形です。

トークセッションの内容



トークセッションには経済産業省の奥山恵太氏をはじめ、株式会社ポンデテックの岩田貴文氏、株式会社リアコネの服部昂氏が登壇しました。三者はそれぞれの立場から出向起業の実状や期待される成果について語りました。

代表的な事例



ポンデテックは、「PC next」という事業を展開しており、使用済みPCを障がい者の方々が再生し教育用途に供給する取り組みを行っています。一方、リアコネは、日用品をクローズドマーケットで循環させることに成功し、未使用製品の廃棄を減少させることを目指しています。どちらのスタートアップも、環境に優しい社会を作るために新しいビジネスモデルを模索しています。

サステナブル社会への取り組み



現在、サステナブル社会の実現には、業界の枠を越えた連携が不可欠とされています。このイベントでは、多様な背景を持つ参加者が集まり、新たなアイデアやコラボレーションが生まれることを期待されています。三者の意見を交えながら進行されたディスカッションは、具体的には、資源の再利用や廃棄物の削減に向けた新たなビジネスの成功例が紹介されました。

開催概要



このトークセッションは2022年6月2日に、東京都の虎ノ門ヒルズビジネスタワーで開催されました。ハイブリッド形式で行われ、オンライン視聴や現地参加のどちらにも対応しました。登壇者たちの経験を通して、出向起業制度がもたらす可能性やサステナブルな未来について深く理解できる機会となりました。

また、Venture Café Tokyoの取り組みや、毎週木曜日に行われる「Thursday Gathering」イベントについても触れられました。このイベントはイノベーターの交流の場を提供し、スタートアップと大企業、学術機関、投資家等の多様な人材が集結しています。多くの参加者が新しいアイデアを考え、その実現に向けて活発に議論を交わしています。

参加者からのメッセージ



このイベントに参加した多くの人々からは、出向起業制度が持つ影響力や、サステナブル社会の実現に向けたビジョンに関する関心の高さが伺えました。特に、経済産業省が提供する補助金制度を活用した起業がどれほど価値を生むか、そしてそれがどのように広がっていくかについての期待感が強調されました。

出向起業は、これからの企業文化を変革し、社会全体の持続可能性を高めるための重要なステップであり、今後の展望に大いに期待が寄せられています。

会社情報

会社名
株式会社リアコネ
住所
港区南青山一丁目1番一号新青山ビル西館7階
電話番号
03-4400-7020

トピックス(IT)

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