アジア映画と福岡
2021-10-15 16:00:58

アジア映画と福岡を繋ぐ新たなプロジェクト「Asian Film Joint」

福岡市で開催される「Asian Film Joint」は、アジアフォーカス・福岡国際映画祭の映画資産を生かした新たな映画プロジェクトです。この取り組みは、福岡とアジアの映画人との絆を深め、さらなる交流と協力の場を提供することを目指しています。

このプロジェクトの第一弾として、タイの著名な女性映画監督アノーチャ・スウィチャーゴーンポンの特集上映が行われます。彼女は、2006年にカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門にて、「Graceland」を発表し、タイ映画史上初めての快挙を達成した才能豊かな監督です。アノーチャ監督としての初の長編作品「ありふれた話」は、ロッテルダム国際映画祭で最高賞を受賞。彼女の作品は、過去の歴史を掘り下げ、現代に生きる人々の物語を描くことで知られています。

2021年11月22日から28日の間、福岡市のKBCシネマで行われる特集上映では、アノーチャ監督の新作や、過去の作品を含む3つのプログラムが予定されています。プログラムの中には、彼女の最新作『カム・ヒア』や短編『レモングラス・ガール』が含まれ、日本初公開のものもあります。『カム・ヒア』は、タイの観光地カンチャナブリを舞台に、過去の歴史と現代の若者たちのつながりを描いており、視覚的にも非常に魅力的な作品とされています。また、短編作品『レモングラス・ガール』では、社会における女性の役割や自然との関わりがテーマとなり、アノーチャ監督の深い洞察を感じることができます。

上映だけでなく、アジア映画に関するフォーラムも開催され、アノーチャ監督自身や、映画批評家、翻訳家など、さまざまな専門家が参加します。フォーラムでは、アノーチャ監督の作品を題材に、アジアの社会状況や映画産業について理解を深めるための絶好の機会となります。特に、監督と他の専門家による対談や、映画が現代社会にどのように影響を与えているかを探るプログラムが注目されます。

このプロジェクトは、福岡におけるアジア映画の水準向上にも寄与し、地域の映画文化の発展を促す意味でも大きな意義を持っていると言えるでしょう。また、ディスカッションや上映を通じて、地域住民や映画愛好者たちがアジアの多様な文化に触れる機会を提供します。

新たに設立された「Asian Film Joint」は、今後も映画を通じて福岡とアジア諸国の文化的な結びつきを強化し、連帯を深めるための活動を続けていくことが期待されています。映画を介した国際交流を進めるこの取り組みに注目し、参加することで、私たちの世界観も広がることでしょう。

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