RPAツールWinActor、AI連携機能を標準搭載した新ライセンスを発売
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下NTT-AT)は、RPAツール「WinActor®」の新しいライセンス「AI連携ライセンス」を2025年10月中旬から販売すると発表しました。この新ライセンスは、生成AIの連携機能を簡単に活用することが可能です。
1. 「AI連携ライセンス」の概要
これまでは、WinActorを利用して生成AIの機能を使うには、顧客自身が生成AIベンダー(OpenAIまたはAzure OpenAI)と個別に契約を締結する必要がありました。しかし、「AI連携ライセンス」を利用すれば、NTT-ATが契約するAzure OpenAIを通じて、別途契約をすることなく生成AI機能を活用できます。これにより、利用者は生成AI機能をスムーズに始めることができるのです。
このライセンス形態はフローティングライセンス方式で、インターネット接続があれば、どの端末からでも利用可能です。これにより、さまざまな部署で試験的に導入することが容易になり、業務の効率化が進みます。
2. 特長と利点
「AI連携ライセンス」には多くの特長があります。それは以下の通りです:
- - 導入の手間を削減:複雑な設定や契約を省くことで、すぐにWinActorの生成AI機能を利用できます。
- - どの端末でも利用可能:フローティングライセンスにより、特定の端末に縛られずに利用できるため、柔軟な運用が可能です。
- - 安心の情報管理:お客様のデータは他ユーザーと共有されることがなく、情報漏洩のリスクが軽減されます。
3. 具体的な機能
WinActorのAI連携機能にはいくつかの具体的な利点があります。例えば、シナリオ内で生成AIの応答を受け取り、問い合わせ対応や画像認識などが行える機能や、対話形式でシナリオのひな形を作成する機能があります。これにより、初めてシナリオを作成する場合でも、手軽に作り上げることができるのです。
また、生成AIを活用することで、帳票の操作も簡素化されます。異なるフォーマットの帳票でも、生成AIが自動で認識し整理するため、迅速なシナリオ作成が実現します。
4. 今後の展望
NTT-ATは、今後もこの生成AIと連携した新機能を順次提供していく予定です。リリース後すぐに利用可能になる新機能により、さらに業務効率化が進むことでしょう。
5. 販売価格とライセンス構成
「AI連携ライセンス」の販売開始は2025年10月中旬からで、フル機能版が税込2,198,000円、シナリオ実行のみが可能な実行版が税込601,000円という価格設定です。
6. WinActorの背景
WinActorは、2010年にNTTアクセスサービスシステム研究所で開発され、2014年に製品化されました。「プログラミングスキルがなくても使える操作性」をテーマに進化を続けてきました。多くの企業に導入されており、今後も現場主導のDXを支える存在として期待されています。
今回の新たな「AI連携ライセンス」により、WinActorは業務自動化の新しいスタイルの確立を目指しています。ぜひ、WinActorの公式サイトで詳細をご確認ください。
WinActor公式サイト
※WinActorはNTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。