2026堀場雅夫賞受賞者の発表とセミナー開催
株式会社堀場製作所が、2026年度の堀場雅夫賞の受賞者を正式に発表しました。この賞は、分析・計測技術分野における優れた研究を対象とした奨励賞で、2003年の創設以来22回目を迎えます。今回は、「高効率なエネルギー社会に貢献する先端材料の分析・計測技術」をテーマに、国内外からの応募がありました。
受賞者と研究内容
審査結果として、以下の3名の受賞者と1名の特別賞受賞者が選ばれました。
受賞者
1.
折笠 有基(オリカサ ユキ)氏 立命館大学 教授
- 「電気化学エネルギーデバイスの反応場を可視化する技術」の開発に成功。リチウムイオン電池や燃料電池の動作中に内部の反応を可視化することが可能で、これにより電池の性能向上が期待されます。
2.
片山 祐(カタヤマ ユウ)氏 大阪大学 准教授
- 「電解・蓄電デバイスの電極と電解液を統合的に設計する技術」の開発。従来の電極材料の改良に加えて、電解液も統合的に考慮し、高性能化に寄与する成果を上げました。
3.
杉本 宜昭(スギモト ヨシアキ)氏 東京大学 教授
- 次世代パワー半導体における微小な欠陥の分析技術を開発。これにより、SiCやダイヤモンドの新材料が持つポテンシャルを引き出す研究が進むことが期待されています。
特別賞
- - Moonkyong Na(ナ・ムンギョン)氏 韓国電気研究院 主任研究員
- 4H型炭化ケイ素における多様な構造欠陥の解析を行い、その特性がデバイス性能に与える影響を明らかにしました。
授賞式と受賞記念セミナー
こうした成果を受けて、「2026堀場雅夫賞」の授賞式と受賞記念セミナーが、2026年10月15日(木)に京都大学の国際科学イノベーション棟5階「HORIBAシンポジウムホール」で開催されます。セミナーでは受賞者による講演も予定されており、最新の研究成果を直接聞く貴重な機会です。
プログラム
- 受賞者による講演
- 受賞研究の紹介と本賞及び副賞の授与
堀場雅夫賞について
堀場雅夫賞は、堀場製作所の創立50周年を記念して設立されたもので、国内外の若手研究者や技術者を対象にしたものです。毎年異なるテーマで選定された研究が評価されており、将来の発展が期待される臨床的な分析・計測技術に焦点を当てています。
現在、カーボンニュートラルの実現に向けて世界が取り組む中で、エネルギー関連技術の基盤が求められています。本賞は、その革新を促進し、持続可能な社会の実現へ寄与する重要な役割を担っています。
この機会に、受賞者の業績を知り、先端技術の発展を感じてみてはいかがでしょうか。