自閉症の娘を育てる母の初著書が誕生
2025年9月18日、株式会社KADOKAWAから、知的障がいのある自閉症児を持つ母親の蓬郷由希絵さんが、初めての著書『どうにかなるっちゃ 知的障がいのある自閉症児ゆいなの母の記録』を出版しました。この本は、彼女が自身の子育ての経験をもとに書き上げた、心温まるエッセイです。
SNSが生んだ共感の輪
蓬郷さんは岡山県津山市に住んでおり、インスタグラムで家族の日常や育児の様子をシェアしています。その投稿は、完璧ではない育児のリアルを本音とユーモアで描写しており、多くのフォロワーに深く共感されています。2025年9月時点でフォロワー数は20万人を超え、彼女のメッセージは広がりを見せています。
この活動がきっかけで、全国から子育てに関する講演依頼も殺到。講演では、彼女自身の経験を通して、子育て世代に勇気やエールを届けています。また、地元のKSB瀬戸内海放送が彼女の家族の日常や講演活動を密着取材した際には、全国的に大きな反響がありました。
初の著書の内容
本書では、蓬郷さんが知的障がいを持つ娘・ゆいなちゃんを育てる中で学んだことや子育てのエピソードが多数掲載されています。特に、「諦めない」ことが彼女にとっての柱となっており、その教訓を活かして実践している言葉がけや生活の工夫を紹介しています。
目次は以下のようになっており、子育ての醍醐味や様々な悩みへのヒントが詰まっています。
- - 第1章 ゆいなの子育て記録、これまでの歩み
- - 第2章 「諦めない」。私が子育てを通して学んだ大切なこと
- - 第3章 うちの子育てライフハック
- - 第4章 助けてゆきえさん!子育てお悩み相談
- - コラム ゆいなの一日/夫婦の子育て振り返り対談/長女ここなのこと
読者へのメッセージ
蓬郷さんの本は、子育てに悩んでいる多くの親や家族に向けて、「大丈夫」という希望のメッセージを届けるものです。彼女自身の経験を元に、少しでも育児が楽になるようなヒントを提供することが、本書の大きな目的です。「すべての親に共感してもらえる何かが見つかりますように」と願いを込めて、彼女はこの本を執筆しました。
書誌情報
- - 書名: どうにかなるっちゃ 知的障がいのある自閉症児ゆいなの母の記録
- - 著者: 蓬郷由希絵
- - 定価: 1,760円(本体1,600円+税)
- - 発売日: 2025年9月18日(木)
- - 仕様: 四六判/224ページ
- - ISBN: 978-4-04-685109-3
本書は、親としての道のりを共に歩む一冊として、多くの人々に愛されることでしょう。先を歩む母親からの温かい励ましが、今後の子育てに寄与することを期待しています。