外国人エンジニア採用の成功
2024-04-22 09:00:02

太昭組の外国人エンジニア採用、成功の秘訣と未来への展望

太昭組の挑戦と成功



山口県と広島県で建設業を営む株式会社太昭組は、1921年からの長い歴史を持つ老舗企業として知られています。近年、業界全体で深刻な人材不足が顕在化し、特に施工管理職や設計職のエンジニア不足が経営を圧迫していました。また、同社の本社が位置する山口県岩国市には米軍基地があり、英語が話せる人材の必要性も高まっていました。こうした課題を解消するため、太昭組は外国人エンジニアの採用を検討することとなったのです。

外国人エンジニア採用の決め手



太昭組は、外国人採用に向けて様々な人材紹介サービスを調査しましたが、多くの企業が紹介していたのは技能実習生など限られた職種に所属する人材でした。そこで、アルファプライムコンサルティング(APC)のサービスに着目。「建設業に特化した専門的な知識を持つ外国人エンジニア」として、ベトナムの一流工科系大学を卒業した人材を紹介するAPCの提案に心を動かされました。特に、日本での就労が可能な在留資格を維持できる点も、長期的な人材育成を見越しての大きな決め手となりました。

ベトナム人エンジニアの貢献と成長



2015年、最初のベトナム人エンジニアが入社した太昭組は、2024年春には新たに5名のベトナム人エンジニアが加わり、現在では10名に増えました。村元通晃代表取締役は、15年前の年商と比較し、現在が約35億円に達したことに、ベトナム人エンジニアの貢献が大きいと語ります。APCによって紹介されたエンジニアたちは、専門知識だけでなく、学ぶ姿勢の高さが際立っています。中には、早くも建築部の課長に昇進した社員も存在します。

このようにベトナム人の真剣に業務に取り組む姿勢が、既存社員に良い影響を与え、全体の生産性向上にもつながっています。また、謙虚さを持ったベトナム人の姿勢は取引先の評価も得ており、共に働く人々から感謝される存在となっています。

家族懇親会の意義



APCの人材紹介サービスでは、内定者とその家族を招待しての家族懇親会が行われています。2024年1月27日には、太昭組に入社予定の5名のエンジニアとその家族がホーチミンで参加しました。この懇親会は、ベトナムの家族単位での価値観を尊重し、内定者の家族に日本企業で働く意義を伝える場となっています。このような取り組みは、企業側の理解を深め、内定者が入社後スムーズに業務を開始できるよう貢献します。

新しい環境での成長



入社したベトナム人エンジニアは、最初こそ文化や言語の壁に直面しましたが、それを乗り越えて成長しています。あるエンジニアは「国籍に関わらず能力を評価してくれる社風があるので、やりがいを持って働けます」と述べています。入社から6年で、一級建築施工管理技士の資格を取得し、業務の幅を広げてキャリアアップを果たしました。

経営者の期待と将来の展望



村元氏は、現場で活躍できる人材をいかに採用するかが企業にとって重要な課題であると語ります。APCは現場に適したエンジニアを厳選して紹介しており、その取り組みは企業成長への鍵でもあります。日本人と外国人の間に言語能力の差はあるものの、それ以外の部分で貢献できる能力を評価することで、双方が活躍できる職場環境を整えることが求められます。太昭組は新たに入社するベトナム人エンジニアに対し、中核となる人材としての活躍を期待しており、国籍を問わず優秀な人材を起用することでさらなる成長を目指しています。

会社情報

会社名
アルファプライムコンサルティング株式会社
住所
東京都千代田区神田三崎町2-7-6高松ビル8F
電話番号
03-6380-8133

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