地域の魅力を探求する近江大学附属高校の新プロジェクト
近畿大学附属高等学校が、近鉄と東大阪市との連携のもと、2022年度から始まった社会科カリキュラムに基づく新たなプロジェクトを進行中です。このプロジェクトの目的は、地理を学ぶ中で地域の課題を考える機会を生徒たちに提供することにあります。
プロジェクトの概要
この取り組みは「〇〇駅に降りてみたらどうやプロジェクト」として、近鉄の駅や周辺地域の魅力を生徒たち自らが調査し、それをポスターとしてまとめあげることから始まります。対象となるのは、東大阪市内の近鉄大阪線、奈良線、けいはんな線にある計10の駅です。生徒たちは、布施駅、河内永和駅、八戸ノ里駅、若江岩田駅、瓢箪山駅、長瀬駅、弥刀駅、荒本駅、吉田駅、新石切駅の特徴を調べ、それぞれの地域の歴史、産業、魅力をポスターで表現します。
班を組んで行われるこの実習では、近畿大学附属高校の2年生393名が参加し、充実した学びの機会を得ることが期待されています。授業は2024年度の3学期に実施され、プロジェクトの成果が一堂に会する発表会が2025年3月24日に行われる予定です。
成果発表会
発表会では、制作されたポスターの中から「近鉄賞」と「東大阪市賞」をそれぞれ10点ずつ選出し、選ばれた作品は近鉄八戸ノ里駅と東大阪市役所に展示される予定です。この展示は、作成したポスターの魅力を地域住民にも広める素晴らしい機会です。
さらに、近鉄は賞を受賞した作品の中から1作品を選び、デジタル駅スタンプ「エキタグ」専用の新しいデザインとして採用する予定です。これは、駅に設置された専用タグにスマートフォンをかざすことでデジタル版スタンプを取得できるアプリサービスで、地域の魅力をデジタルの形で発信する取り組みとも言えます。
展示とSDGsへの貢献
選ばれたポスターは、2025年4月に近鉄八戸ノ里駅と東大阪市役所本庁舎のそれぞれに展示されることが決まっています。また、地域の文化や産業について学ぶこのプロジェクトは、SDGsの目標達成にも貢献する内容となっています。
生徒たちが主体的に地理を学ぶことにより、教育の質を向上させる取り組みです。
駅を拠点に地域の魅力を伝えることが、住みよいまちづくりにつながります。
このプロジェクトからは、ただ単にポスター制作が行われるだけでなく、地域とのつながりが深まる機会となり、参加した生徒たちの社会科への理解と興味が一層育まれることが期待されています。教育を通じて地域活性化に寄与するこのプロジェクトに、今後も注目が集まりそうです。