オプトが「職場のロリエ」を導入
株式会社オプトは、花王の生理用品ブランド「ロリエ」が発表したナプキンの備品化™プロジェクト「職場のロリエ」を導入しました。このプロジェクトは、誰もが安心して働ける環境を作ることを目的としています。
導入の背景
オプトはこれまで、社員の個性や多様なライフステージを尊重し、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を推進してきました。しかし、社員からの意見では、月経や月経前症候群(PMS)など、女性特有の健康問題が多くの社員に影響を与えていることが分かりました。経済産業省による調査では、これらの症状が引き起こす労働損失は年間約4,911億円にも達することが報告されています。オプトは、このような状況を受けて、社員の健康をサポートし、働きやすい環境を実現するために「職場のロリエ」を導入しました。
「職場のロリエ」とは何か
「職場のロリエ」とは、企業の福利厚生の一環として、トイレットペーパーと同様に職場のトイレに生理用品を備品として設置することを推進するプロジェクトです。2022年に日本で初めてスタートし、現在では400社以上が導入しています。この取り組みは、突然の生理の際に安心して働ける環境を整えることを目指しています。業種を問わず多くの企業が賛同していることも、このプロジェクトの成功を示しています。
オプトの今後の取り組み
オプトは2025年7月から「職場のロリエ」の導入を開始し、ワンフロアでの設置からスタートしました。社員の反響や効果を測定しながら、全フロアに拡大する予定です。また、定期的な社員アンケートを通じて、現場の声を反映させ、さらなる施策の改善や新たな取り組みを行っていく方針です。しっかりとした支援を行うことで、全ての社員が安心し、成長できる環境を築いていくことがオプトの目標です。
企業における新たな価値創造
オプトの代表取締役社長である金澤大輔氏は、「新しい価値創造を通じて産業変革を起こし、社会課題を解決する」ことを企業のパーパスとして掲げています。この「職場のロリエ」の導入も、その実現に向けた大きな一歩と位置づけています。社員一人ひとりが自分らしく働けるための取り組みを進め、職場環境を改善する姿勢は、多くの企業にも影響を与えることでしょう。
高まるダイバーシティの重要性を背景に、オプトは今後もより良い職場環境を実現するための新たな施策を展開することが期待されます。女性が抱える健康課題を実際に理解し、その解決に向けた具体的な行动を示すことで、多くの企業にとってのモデルケースとなる可能性があります。
結論
「職場のロリエ」の導入は、単なる福利厚生の一環ではなく、企業文化そのものの変革を促す取り組みです。オプトは、このプロジェクトを通じて、働きやすい職場環境の実現を目指し、今後も様々な施策を検討し実行していくことでしょう。これにより、社員が安心して働ける環境と、経済全体の生産性向上を同時に目指す姿勢が、多くの企業にとっての大きな指針となるでしょう。