猛暑と電気代高騰に対抗する窓の断熱化が急増中

暑さと家計の危機

近年、日本列島は猛暑に悩まされています。特に今年は全国各地で40度を超える日が続き、熱中症の危険も高まっています。こうした状況下で、家庭ではエアコンをつけっぱなしにすることが多くなり、電気代が家計に大きな影響を及ぼしています。

家計を圧迫する電気代

エアコンが家庭の電力消費に占める割合は、夏のピーク時で平均53％に達します。今年の夏の電気料金は、平均で約5,800円から21,000円と幅広く、これが家計を圧迫しています。このような状況を受けて、政府は省エネに特化した設備を持つリフォーム住宅に対し、補助金を提供するなどの対策を講じています。

断熱窓改修のニーズ急増

株式会社宇七工務店（秋田県由利本荘市）は、こうした需要の高まりを受けて、政府の補助金制度を活用した窓の断熱化改修工事の依頼が昨年比で7倍に増加したとのことです。現在、同社は断熱窓23台の見積もりを行っています。

この断熱化工事では、一般的な窓を断熱性能に優れた窓に交換するもので、経済的な負担を軽減する補助金が活用できます。環境省の「先進的窓リノベ2024事業」を利用することで、1世帯あたり最大200万円の補助金が受けられます。

手軽な施工方法

工事の方法としては、既存の窓を残してその内側に新たな断熱窓を設置する方法が一般的です。この方法であれば、作業時間も短く、条件が整えば1箇所あたり30分ほどで完了します。断熱窓を導入することで、窓の表面温度は6度以上下がり、その結果として毎月の冷暖房費は約1,670円、10年間で約20万円の節約が可能だというデータもあります。