千葉の野生動物の革で地域を再生する革新的プロジェクト
千葉県南房総市で、野生動物の皮革を資源として活用し、地域社会の課題解決を目指す画期的なプロジェクトが進行中です。合同会社DIEMが中心となって進めるこのプロジェクトは、獣害対策や農業に貢献するだけでなく、環境問題にも積極的に取り組む、サーキュラーエコノミーの理想形と言えるでしょう。
駆除された動物の皮革を新たな資源に
千葉県では、イノシシやキョンなどの野生動物による農作物被害が深刻な問題となっています。従来、駆除された動物の皮革は廃棄されてきましたが、DIEMはそれらの皮革に着目。2022年から、環境負荷の少ない革製品の製造に着手しました。しかし、2024年5月に原皮保管施設を失う事態が発生。この事態を乗り越え、持続可能な活動を続けるため、クラウドファンディングによる資金調達を開始しました。
環境にも優しい、革新的な製法
DIEMが製造する革製品は、世界トップレベルの安全性を誇るエコテックススタンダード100を取得した製法で作られています。環境負荷を最小限に抑え、土に還すことができる革は、環境問題への意識が高い消費者に大きな魅力です。
千葉県で繁殖するキョンを活用した革製品
特に注目すべきは、千葉県で大繁殖している外来種・キョンの皮革を活用した製品です。キョンの革は、人工繊維では再現できないほど繊細で、まるでシルクのような滑らかな肌触りが特徴です。「革のシルク」と呼ばれるその質感は、高級感と快適さを兼ね備えています。また、キョンの革は、天然のスーパークロスとして、繊細な素材のお手入れにも最適です。
クラウドファンディングで実現する未来
今回のクラウドファンディングでは、原皮保管用冷凍庫と作業所の確保を目指しています。目標達成により、より安定した皮革製品の製造と、地域貢献への活動拡大が可能になります。支援者には、キョン革を使ったアクセサリーや、美容洗顔クロスなど、魅力的なリターンが用意されています。さらに、皮革加工体験ができる特別なリターンもあり、プロジェクトに直接関われるチャンスも提供しています。
まとめ
DIEMのプロジェクトは、地域社会の課題を革新的な技術とアイデアで解決しようとする、素晴らしい試みです。野生動物の皮革を資源として活用することで、環境問題への貢献と地域経済の活性化という二つの目標を同時に達成しようとしています。このプロジェクトが成功し、持続可能な社会の実現に繋がることが期待されます。
プロジェクトへの参加は、CAMPFIREのプロジェクトページから可能です。
CAMPFIREプロジェクトページ