トクティー株式会社がシリーズAで資金調達を実施
2023年、日本の「雇用主」と「外国人特定技能人材」を直接つなぐ特殊なマッチングプラットフォーム『tokuty(トクティー)』を運営するトクティー株式会社が、シリーズAラウンドで総額1.25億円の資金調達を行ったことが発表されました。
資金調達の概要
このラウンドは、イノベーション・エンジン株式会社と株式会社NCBベンチャーキャピタルを主要な支援者として実施されました。資金は営業体制の強化やプロダクト開発、人材定着支援サービスの開発など、様々な用途に利用される予定です。
背景と目的
日本では労働力不足が著しい中、外国人労働者の受け入れはますます重要な課題となっています。特に特定産業分野では「特定技能」人材の需要が急増しました。トクティーは、特許を取得したマッチングシステムを利用し、効率よく企業と外国人材を結びつけてきました。今回の資金調達により顧客基盤の拡大とサービスの進化を加速し、日本の人手不足問題にさらなる貢献を目指します。
資金の利用計画
調達した資金は以下の三つの主な目的に充てられます。
1.
営業・パートナーシップ体制の強化
国内企業へのアプローチを強化し、海外の優秀な人材を日本に送り出す現地パートナーとの提携を進めます。
2.
プロダクト開発の加速
マッチング精度の向上やビザ申請業務のデジタル化を進め、ユーザーエクスペリエンスの向上を図ります。この投資により、プラットフォームの利便性も格段に向上します。
3.
人材定着支援サービスの開発
従業員の早期離職やミスマッチを防ぐため、新たに採用から定着までをサポートするプログラムを開発します。これにより人材の価値最大化が期待されます。
投資家からの見解
出資したイノベーション・エンジン株式会社のベンチャーパートナー、清常浩介氏は「トクティーのプラットフォームは、求人企業と求職者を効率的に結びつける優れたビジネスモデルであり、日本の社会問題の解決にも寄与する」とコメントしています。
また、NCBベンチャーキャピタルの林弘喜氏も「地方の人材不足を解決する期待が大きい」と述べ、成長に向けた支援を約束しました。
トクティー代表のコメント
トクティー株式会社の代表取締役、杉原尚輔氏は「日本の社会課題をビジネスで解決したいと考え2018年に設立した」と話し、今後の成長に向けた期待を表明しました。特に、定着支援に特化した新サービスの提供を計画しており、可能な限り多様な領域への進出も視野に入れています。
トクティーについて
2018年に設立されたトクティー株式会社は、ノンデスクワーカーを中心とした外国人材の採用及び労務管理サービスを展開しています。2021年には、特定技能人材を対象としたマッチングプラットフォーム『tokuty』をローンチし、企業が海外の優秀な人材を迅速かつ簡単に採用できるサービスを提供しています。
地方の人手不足を解消し、さらなる地方創生に貢献することを目指して、トクティーは今後も革新を続けていきます。