コニカミノルタが教育を変える「tomoLinks」に教材標準搭載

コニカミノルタジャパン株式会社は、教育現場が抱える課題に対する解決策として、学校教育向けソリューション「tomoLinks®」を提供しています。特に注目すべきは、2024年8月1日から約4万問のベストセラー教材がこのプラットフォームに標準搭載されることです。この教材は、株式会社増進堂・受験研究社が提供するもので、ライセンス費用なしで「先生×AIアシスト」サービスを利用する全てのユーザーが使用できるようになります。さらに、「tomoLinks」は国際標準規格であるLTIに対応し、様々なオンライン学習教材をシームレスに利用できる環境を整えています。

教育現場のニーズに応える「先生×AIアシスト」

「先生×AIアシスト」は、学校が保有する学力データや自治体の調査結果をAIが分析し、それぞれの生徒に合った教材や確認テストを提案します。このサービスは国内初のLTI対応学習プラットフォームとして、教育の質を向上させる役割を果たします。連携教材として、城南進学研究社の「デキタス」との接続もすでに決定しており、幅広く教育データを活用した個別最適化された学びを実現することを目指しています。

無料で利用できる高品質な教材

増進堂・受験研究社が130年以上の教育出版で培った信頼性は、この教材に色濃く反映されています。その教材は、基礎学力の向上から受験対策まで、幅広いジャンルから厳選された約4万問を収録しています。特に記述式の問題も多く扱い、思考力や判断力、表現力を養うための良質な教材として期待されています。教育現場ではGIGAスクール構想に沿ったデジタルドリルの導入が進められていますが、選択肢の問題が主流で十分な効果を上げていないという声もあります。しかし、今回の「先生×AIアシスト」サービスの強化により、この問題も解決に向かいます。

LTI対応で利便性向上

教育現場におけるデジタルリソースの活用には、各コンテンツへのログインや情報管理の煩雑さがつきまとっていました。「tomoLinks」はこの煩わしさを解消し、ユーザーがシームレスに教材にアクセスできる仕組みを新たに構築しました。LTIの導入によりコニカミノルタは、様々な企業が提供する教材を統一したプラットフォーム上で扱うことができ、学習データを横断的に扱えるようになりました。これは、各教員が生徒の学習状況をより的確に把握しやすくするでしょう。

「デキタス」無償キャンペーンの実施

「先生×AIアシスト」サービスを契約しているユーザーには、2024年9月から2025年3月の期間中、「デキタス」の教材を無償で利用できるキャンペーンも実施予定です。このような取り組みは、個々の生徒に最適な学びを提供することを目指しており、教育の未来を切り拓く一助となるでしょう。

関西教育ICT展にも出展

コニカミノルタは「tomoLinks」の機能を紹介するため、2024年7月25日から26日に大阪で開催される関西教育ICT展にも出展します。このイベントでは、実際のシステムを体験できる機会となりますので、教育関係者には見逃せない内容となるでしょう。詳細は公式サイトで確認できます。

「tomoLinks」の概要

「tomoLinks」は不登校や外国籍の子どもたちなど、多様なニーズに応じた教育の機会を提供することを目的としたクラウド型学習支援サービスです。2019年から開発が進められ、教育現場からのフィードバックを取り入れ、個別最適な教育を実現するための多様な機能を持っています。教育者、保護者、地域が連携し、子どもたちの能力を最大限に引き出す新しい学びの環境を構築することが求められています。