アトツギ経営者が語る事業承継のリアルと挑戦
2026年3月2日、空知信用金庫と株式会社ゲートは、札幌市で「アトツギフォーラム」を共催しました。このイベントでは、家業を承継した若手経営者たちが、自身の経験と悩み、決断の重要性について語り合いました。参加者は約80名にのぼり、事業承継に対する高い関心が示されました。
フォーラムの内容
フォーラムは二部構成で、第一部では登壇者がトークセッションを行いました。登壇者には、株式会社ゲートの国井美佐氏をはじめ、株式会社フジソーの樋口直樹氏、株式会社丸竹計電社の小竹泰斗氏、大進ホーム株式会社の星野覚一朗氏と、各社の若手経営者が名を連ねました。彼らは、自らのポジションで直面する課題について語り、特に「七光り」の不安や理念の浸透の難しさ、職人や社員との信頼構築の大切さに重きを置きました。
一歩踏み込んだ議論では、デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応や、年配社員とのコミュニケーションの重要性にも触れました。承継を単なるポストの引き継ぎではなく、経営者の覚悟を言語化するプロセスであるとの考えが共通認識として生まれました。また、経営の本質は「人の状態を整える」ことにあるとの意見も多く、対話や関係構築の必要性が強調されました。
基調講演での学び
第二部では、株式会社大和田ビルの2代目社長である大和田訓弘氏が基調講演を行い、「覚悟〜アトツギが拓く地域の未来」というテーマで自身の経験を語りました。大和田氏は、不動産賃貸業を中心に囲い込みを図った経営戦略の重要性と、親の期待に応えるために地元に戻る決意がどのように形成されたかを説明しました。
彼は、承継期においては意思決定を安定させる体制を整えることや、関係者との合意形成の重要性を実感したと述べ、この過程における金融機関や専門家との関係構築が大きな支えとなったと振り返りました。従業員や取引先による経営者としての責任の重さを認識しつつも、覚悟を持って新たな挑戦を楽しむ姿勢が大切であると強調しました。
地域への貢献
今回のフォーラムは、地域の活性化や次世代の人材育成を目的とした空知信用金庫の地域貢献活動の一環です。今後もアトツギ同士のネットワークを強化し、地域全体での支援を目指しています。
開催概要
- - 日時:2026年3月2日(月)、15:00~17:00
- - 場所:信金中央金庫ビル4階大会議室(札幌市中央区北5条西5丁目)
- - 参加費:無料
- - 登壇者:星野覚一朗(大進ホーム)、小竹泰斗(丸竹計電社)、樋口直樹(フジソー)、大和田訓弘(大和田ビル)
- - 司会:国井美佐(ゲート)
このイベントを通して、アトツギの意識が高まり、次世代への継承意識が育まれることが期待されています。