ココヘリが全日本リレーオリエンテーリング大会に導入
2025年11月9日、滋賀県高島市で開催される「第34回全日本リレーオリエンテーリング大会」では、選手の安全を確保するために捜索サービス「ココヘリ」が採用されます。運営するのはAUTHENTIC JAPAN株式会社で、この大会を通じて多くの参加者の安全対策を強化する取り組みが行われます。
ココヘリとは?
「ココヘリ」は、日本国内で唯一、ヘリコプターによる山岳遭難者の捜索サービスを提供する会員制のシステムです。専用の発信機を持つ会員が遭難した際に、捜索チームはその発信機からの信号を受け取り、迅速に位置を特定できる仕組みを持っています。この点が従来の目視での捜索と比べて大きなメリットとなります。
大会の背景
過去の大会では、特に高齢者やジュニアクラスの選手が遭難するケースが目立っていました。2025年の大会開催地である栃木県那須塩原市での事故がその大きな教訓となり、今回はココヘリの導入に踏み切りました。選手たちは、約60名の高齢者およびジュニアクラスの競技者がココヘリの発信機を携え、安全に競技に臨むことになります。
大会の詳細
大会には全国から467名の選手が参加予定で、リアルタイムでの位置把握が可能な体制が整えられています。滋賀県高島市の「グリーンパーク想い出の森」を舞台に、午後の競技時間には選手たちが地図とコンパスを手に、自然の中でチェックポイントを巡ります。
会場には急斜面や複雑な地形が存在し、参加者は体力や判断力が求められます。その中で、ココヘリの導入は参加者が安心してパフォーマンスに集中できる環境を作り出します。大会主催者は、競技者の安全が確保されることで、イベント全体の成功に繋がると考えています。
安全対策の重要性
今回の大会の安全対策の強化は、実際にココヘリを導入することで実現します。過去のデータによると、捜索対象者の60代以上が占める割合が大きく、体調急変や既往症の悪化が見受けられました。これらのリスクを前もって把握し、ココヘリを通じて万全の体制を整えることが参加者やその家族にとっての安心感を生むのです。
まとめ
全日本リレーオリエンテーリング大会でココヘリを導入するという新たな試みは、選手の安全を第一に考えた有意義な一歩です。オリエンテーリングを楽しむすべての人々に、安心して競技に挑む機会が与えられることでしょう。大会が成功裡に開催されることを多くの関係者が期待しています。今後も、安全対策のさらなる充実に努め、競技者一人ひとりが楽しく安全に生涯スポーツを楽しめる環境を整えていきます。