Z世代の理想の学校とは?
株式会社プレマシードが運営する通信制高校紹介サイト『Go通信制高校』は、Z世代の学びに対する考え方や意識を探るために、「Z世代の理想の学校調査」を行いました。この調査は2025年8月8日から8月18日にかけて実施され、Z世代(1997~2012年生まれ)の中でも特にコロナ禍以降の生活を経験した2002~2010年生まれの若者(22~15歳)を対象にしています。
理想の学校環境
調査結果によると、Z世代が想い描く「理想の学校の環境・コミュニティ」の条件として最も多く挙げられたのは、「居心地が良く、学びやすい環境が整っている」で54.8%、続いて「自分のペースで学べる」が54.3%、「相談しやすい先生や大人がいる」が44.8%と続きました。この結果から、Z世代が求める学校は、居心地の良さと自分の学びのスタイルを尊重される場所であることがうかがえます。
理想の勉強方法
また、Q2では理想的な勉強の条件として「教え方がわかりやすく、やる気を引き出してくれる先生がいる」が50.3%、次いで「将来や社会につながる学びができる」が40.5%と続きました。若者たちは、学びたい内容が実際の社会にどう結びつくかを重視している様子が見受けられました。
「理想の学校環境」の回答からは、心地よい環境で、自分のペースで学び、先生がサポートしてくれることが非常に大切だということがわかります。また、「心地良い環境で将来役立つことを学びたい」という意向が強いのも特徴的です。
やる気を出すとき
次に、Q3でやる気を促す要因について聞いたところ、最も高かったのは「目標があるとき(受験・資格など)」で55.3%、続いて「成果が目に見えるとき」が39.0%でした。このことから、Z世代は目に見える成果や達成感を重視しているのが分かります。
学びの道筋
さらに、Q4では「自分の夢を叶えるために必要だと思う学び」として最も高い支持を得たのは「一般常識・社会のルールやマナー」で57.0%、「5教科の基礎学力」が46.3%でした。Z世代の若者たちは、基礎的な学力だけでなく、社会での対人関係にも重きを置いているようです。
AIツールの利用
AIツールやアプリ学習に関するQ5の回答では、「自分のペースで学べるのが良い」との意見が48.3%を占めました。Z世代はデジタル技術への期待を持ちながらも、自分自身の学びをコントロールできることを重視しています。
価値観の尊重
さらには、Q6で多様性と価値観についてのスタンスを尋ねたところ、「自分と違う考え方も尊重したい」が43.3%と最も多い回答が得られました。その一方で、つながりたい人の条件としては「話をちゃんと聞いてくれる人」が52.8%と示され、やはり同じ価値観を持つ人との関係を重要視しているように思われます。
相談相手の変化
興味深いのはQ8で、悩み相談の相手として「母」が28.3%、次いで「友人」が27.7%という結果でしたが、生成AI(ChatGPTなど)が登場し、若者たちの相談相手として認識され始めてきた点です。特に女性の15~18歳では44.7%が相談経験があると答えており、これは注目すべきトレンドと言えるでしょう。
未来の学びとは
これら一連の結果から、Z世代は自身の目標や夢に向かって、自由かつ能動的な学びを求めていることがわかります。特に通信制高校などが提供するプロジェクト型学習が注目される中、将来的にはこうした学びの場が彼らの理想の学校となる可能性も大いに考えられます。
まとめ
通信制高校は、Z世代が求める居心地の良い、自己主導で学ぶことが出来る環境を提供しており、そのスタイルは今後ますます一般的になっていくことでしょう。これからの教育は、彼らの希望を反映した柔軟な学びの場へと進化していくと期待されます。