釣り具ネットショップ「彦星フィッシング」が事業承継、天神経営がEC事業を継承

福岡県福岡市に拠点を置く経営コンサルティング会社、株式会社天神経営が、釣り具ネットショップの先駆け的存在である株式会社彦星フィッシングの全株式を取得し、EC事業を正式に承継したことを発表しました。

彦星フィッシングは、1996年の創業以来、インターネット通販黎明期から実店舗とネットを通じて釣り具を全国の釣り愛好家に販売してきました。長年の実績と顧客基盤を持つ同社は、近年、後継者不足という課題に直面していました。

一方、天神経営は、中小企業診断士や農業協同組合監査士など専門性の高い人材を擁し、実務介入型の収支改善や人材育成を得意とするコンサルティング会社です。今回の事業承継は、日本政策金融公庫の「事業承継マッチング支援」を通じて実現しました。

天神経営は、彦星フィッシングの事業基盤を活用し、ECコンサルティング事業を展開していく予定です。また、既存のコンサルティング事業との連携によるアウトドア用品等の製品開発にも着手することで、地域経済の活性化に貢献していくとしています。

事業承継の背景と今後の展望

天神経営は、今回の事業承継を単なる事業拡大ではなく、地域社会への貢献という視点で捉えています。中小企業、特に小規模事業者にとって、事業承継は後継者不足や市場環境の変化など、多くの課題を抱える重要な問題です。

天神経営は、自社の事業拡大だけでなく、地域の後継者不足に悩む小規模事業の再興にも積極的に取り組むことで、持続可能な地域社会の構築を目指しています。

新体制による事業拡大へ

2024年7月より、彦星フィッシングは新体制でスタートしました。新代表取締役には、天神経営の代表取締役である角田紘一氏が就任し、彦星フィッシングの前代表取締役である井上和彦氏は、相談役として彦星フィッシング事業担当に就任しました。

新体制のもと、彦星フィッシングは、これまで培ってきた顧客との信頼関係を大切にしながら、新たな価値を提供することで、業界・事業の発展に貢献していくとしています。