EDR導入の現状と課題
近年、企業におけるサイバーセキュリティ対策はより高度なものが求められており、特にEDR(Endpoint Detection and Response)の導入が進んでいます。エムオーテックス株式会社が発表した調査レポートによると、従業員数300~5,000名の企業の情報システム担当者1,004名を対象とした結果、EDRの導入率は76.7%に達しています。しかし、その一方で約3割のユーザーが継続利用に不安を抱いているという実態が明らかになりました。
EDR導入の背景
企業側がEDRを導入する理由として、サイバー攻撃の手口が日々進化しているため、従来のEPP(Endpoint Protection Platform)だけでは不十分と感じる場合が増えています。特に、マルウェアの侵入後に迅速かつ的確に対応できるEDRの重要性が認識されています。また、労働力不足や専門知識の欠如も影響しており、EDRの運用を代行するMDR(Managed Detection and Response)のニーズも高まっています。
EDRの導入状況とその課題
多数の企業がEDRを導入しているものの、期待と実際の効果との間にはギャップが存在します。調査において「EDRのどのような改善が必要か?」という質問では、「検知だけでなく、隔離や駆除まで行ってほしい」との声が最も多く寄せられました。EDRは通常、検知と調査支援を目的としていますが、ユーザーはその範囲を超えた期待を抱いているようです。
継続利用の迷い
約3割のユーザーがEDRの継続利用に迷っている要因として、コストの高さや成果を実感しにくいこと、運用上の負担が挙げられました。これらの問題により、EDRの正しい位置付けとその効果をユーザーが理解することが求められます。
MDRの導入率とユーザーの要望
調査結果によれば、EDRを自社で運用またはMDRを利用しているのは約2割の企業様です。MDR利用者からは「EDRのアラート内容を伝えるだけでなく、具体的な対処法も示してほしい」との要望が多く寄せられました。これにより、MDRサービスの向上が今後の課題であることが浮き彫りになりました。
まとめ
EDRの導入が進む中で、期待と実際の機能のギャップが問題視されています。また、特にMDRの運用に関してはサービスの質が重要な要素であり、ユーザーのニーズに応じた改善が急務です。これらの調査結果は、企業が具体的なセキュリティ対策を講じるための貴重な情報となるでしょう。調査に関する詳細レポートは、MOTEXのサイトからダウンロード可能です。セキュリティ体制を強化するための参考にしてみてはいかがでしょうか。