エスユーエスがHRプラットフォーム「SUZAKU」を譲渡
ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社(以下、WCC)は、株式会社エスユーエス(以下、SUS)との間で、HRコンサルティングサービスである「SUZAKU」事業の譲渡契約を締結しました。この契約は、WCCが企業に向けたウェルネスソリューションを強化し、データに基づく新しいアプローチを実現するための重要な一歩です。
事業譲受の目的
WCCは、「ウェルネス・データで、未来をつくる。」というビジョンのもと、データを活用して組織や個人に最適なウェルネスソリューションを提供することを目指しています。同社は、健康診断や人間ドックの予約管理、進捗のトラッキング、費用精算などを一元管理する「i-Wellness」というプラットフォームを展開。そのほか、SaaS型の健康管理クラウドサービス「Growbase」を通じ、健診結果や就労データ、メンタルヘルスデータを統合し、健康経営を推進してきました。
一方、SUSも、組織心理学に基づいた人材育成ツール「HQ Profile」を開発し、HRプラットフォーム「SUZAKU」を運営。これにより、企業は高精度な分析を基に「適材配置」や「育成」、さらには「採用」や「評価」といった業務を効率的に行うことができるようになっています。
事業の進化と活用
WCCが「Growbase」で管理している多彩な従業員のウェルビーイングデータと、「SUZAKU」のサーベイ機能を組み合わせることで、従業員個人の隠れた要素やエンゲージメント指数を分析することが可能になります。これにより、企業はウェルビーイング経営の推進に強力なマルチデータ解析が実現します。また、「SUZAKU」の機能によって、組織内の人間関係や職務要因、さらにはストレス要因を客観的に測定し、改善すべきポイントを特定することが容易になります。
この統合により、様々な切り口からの組織分析が可能となり、リテンションマネジメントや上司による従業員フォローへの活用が期待されます。WCCは、これを通じて人的資本に関する経営プラットフォームの構想を加速させる意向です。
譲受けの経営成績
具体的な経営成績については守秘義務があるため公開できませんが、業界では注目されている動きであり、新たなビジネス機会を創出する可能性が高いと見られています。
SUSは、IT、機械、電気、電子、化学といった分野で強力な技術力を持ち、教育向けのAR/VR技術の開発にも力を入れています。これにより、離れた分野からのビジネスチャンスを生み出す新たな柱が期待されています。
今後の見通し
WCCでは、本譲受により従業員の健康やウェルビーイングに関連する施策を拡充し、企業の持続可能な成長に寄与することを目指しています。業績への影響については軽微とみていますが、新たに明らかになる情報については、速やかに開示する方針です。
このように、双方の企業が持つ技術やデータを組み合わせることで、より高いレベルのウェルネスソリューションを提供できる体制が整いつつあります。さらなる展開に期待が集まります。