新進気鋭作家の個展「SURFACE OF MOON LAKE」
東京都品川にあるTokyo International Galleryにて、新進気鋭の作家・山口彩美による初の個展「SURFACE OF MOON LAKE」が開催されます。この展覧会は2024年9月7日から10月19日までの間、土曜日のみの営業の中で、日曜、月曜、祝日は休廊となります。特別営業日として、10月13日と14日は開廊しますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。
山口彩美は、2000年に大阪で生まれ、現在は京都芸術大学の大学院修士課程に在学しています。彼女の作品は、重力や偶発性がもたらす形態と色彩の相互作用をテーマにしており、その瞬間を捉えた表現を見せています。山口は色彩と光を最小単位で捉え、ピグメントとメディウムによる光の効果を融合させることで、無限の表現の可能性を追求しています。
今回の展示では、デカルコマニーという手法を駆使した3つのシリーズが登場します。まず一つ目は「Humidity」。この作品では、絵の具を塗ったキャンバスの上にさらにキャンバスを重ねることで形を創出します。
二つ目の作品「Attention」では、重力によって形が垂れ下がり、それに支持体を傾けることで作り出された円が組み合わさり、新しい視覚体験を促します。そして三つ目の「Jamming」は、色同士の関わりの中で中心から光が干渉する様子を描いています。これらの作品は視覚的な調和と不協和という二面性を表現しており、観る者の記憶や経験を呼び起こすことを狙っています。
山口の作品は、人間の視覚が光源による影響を受けることに着目しており、時には視覚的ノイズや錯覚をも生じさせるという特性を意識しています。彼女はこのような光の属性を考慮し、キャンバス上で色彩の調和や不協和を創出していく過程を大切にしています。
これまで彼女は様々なグループ展に参加しており、2022年の「accidentally」や2023年の「HOP 2023」、そして「こころ樹展 〜一期一会〜」など、多くの場でその才能を発揮してきました。2024年には「SPURT 2024」の出展も予定されており、今後の活動にも注目です。
この個展は、作家自身の独自の視点と技術を体感できる貴重な機会となります。新しいギャラリースペースでは、山口彩美の作品を通じて、色彩の持つ様々な表現力を感じることができるでしょう。ぜひ足を運んで、アートの魅力を直接体感してください。
会場の新しい住所は、東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡの3Fです。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。