極上の非日常を体感『根付はタイムトラベラー』展
京都の清宗根付館では、10月から開催される「極上の非日常」展が話題を呼んでいます。この特別企画展は、現代根付の芸術性を感じられる場として設けられており、古代から続く流れを現代の視点で再解釈した作品が揃います。
時間と空間を超えて
2026年7月から9月にかけては「根付はタイムトラベラー」展が予定されており、ここでは現代根付が如何に時間や場所を行き来できるかを表現した作品が紹介される予定です。日本の古典文学にも存在するこのタイムトラベルの概念は、現代においてもアニメやマンガで人気を集めています。例えば、『竹取物語』や『浦島太郎』といった物語も、時空を超えるテーマを持つ作品です。
現代に伝わる文化の継承
清宗根付館は、公益財団法人として設立され、現代の根付文化を継承・発展させることを目指しています。館長の木下宗昭氏の理念に基づき、日本の優れた伝統文化を国内外に発信する場として機能しています。2007年に開館以来、400点以上の現代根付が展示され、多くの観覧客を魅了しています。
展示作品の一部紹介
現在展示されている作品では、特に以下の根付が注目を浴びています。
「感動」
- - 作者:黒岩 明(1949~)
- - 大きさ:高さ4.5cm
- - 素材:象牙
この作品は、偶然の幸運が訪れる瞬間を描写しています。擬人化されたスロットマシーンが、運命の大勝負に挑み、見事当たりを得る様子が表現されています。
「飛躍」
- - 作者:齋藤 美洲(1943~)
- - 大きさ:高さ11.0cm
- - 素材:鹿角・べっ甲
この根付は、馬が高く飛び上がる姿を描いています。困難を乗り越えて目標へと飛躍する様子が象徴されています。
「鬼も蛇も出た」
- - 作者:桜井 英之(1941~)
- - 大きさ:高さ4.4cm
- - 素材:黒檀・象牙・ピンクウッド
未来の予測不可能性をテーマにした作品で、出現する鬼と蛇が象徴的に描かれています。
「親指姫」
- - 作者:針谷 祐之(1954~)
- - 大きさ:高さ3.1cm
- - 素材:象牙・漆・黄楊
アンデルセン童話の「親指姫」をモチーフにした作品で、成長と幸福をテーマにしています。
「通勤地獄 さらば先頭車両と日の丸弁当」
- - 作者:若林 寛水(1955~)
- - 大きさ:高さ3.8cm
- - 素材:象牙・黒水牛角・黒檀・べっ甲他
この作品は、昭和期の東京の通勤ラッシュを風刺したもので、当時のサラリーマンたちの苦労を描写しています。
まとめ
このように、清宗根付館での「極上の非日常」展は、アートを通じて新たな視点を提供し、訪れる人々に非日常の体験をもたらします。時間を超えた根付の魅力を感じながら、日常とは異なる視点で世界を見つめ直す機会にしたいものです。訪問の際は、ぜひこれらの根付を通じて、あなた自身の時間旅行を楽しんでください。