モザンビークでの海洋ごみ回収装置実証実験に成功！その成果と展望

モザンビーク海洋ごみ回収装置実証実験の成果

2025年5月20日、アフリカのモザンビーク・マプト湾において、NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルが海洋ごみ回収装置の実証実験を行いました。この活動は、同法人が推進する海洋ごみ問題解決の取り組みの一環として、モザンビーク環境NGOのAMORとともに実施されました。

実証実験の目的と内容

今回の実験は、海洋ごみ回収装置の実効性を検証するだけでなく、現地のAMORメンバーに実験プロセスを学んでもらい、今後のプロジェクトに引き継ぐことを目指していました。午前9時から午後3時までの実施で、装置を岸から約1.3km沖に設置しました。

回収結果

実験の結果、回収装置でのごみ回収量は0kgとなりましたが、設置に向かう道中で76.5gのごみ（軟質プラスチック62.5g、発泡系プラスチック14g）を回収しました。この結果に対して、同行した漁協メンバーは潮の流れの影響で装置に溜まったごみが再流出した可能性を指摘しました。

改善点と今後の展望

この反省点を活かして、今後の実験では設置場所を海岸に近づけ、撤収時のタイムラグを減らすことや、回収ポケットの設計改善を進める方針です。モザンビークプロジェクトは2025年8月まで続き、その期間中に河川地域での実証実験プロセスの引き継ぎも計画されています。

安井卓也氏のコメント

このプロジェクトをリードする安井卓也氏は、「2024年から本格的にプロジェクトを進め、関係者の協力を得て、海上での実証実験を3回実施しました。残りの期間で、現地NGOへのしっかりとした引き継ぎを行い、モザンビークをアフリカで最も海洋ごみ問題に取り組む国にしていきたい」と意気込みを語っています。

クリーンオーシャンアンサンブルへの参加の呼びかけ

クリーンオーシャンアンサンブルでは、海洋ごみゼロの社会を目指し、共に活動する仲間を募集中です。寄付やボランティアとしての参加が可能で、さまざまな分野のスキルを活かしたい方の参加をお待ちしています。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。

このように、クリーンオーシャンアンサンブルは海洋ごみ問題解決に向けた取り組みを着実に進めています。今後の活動にも注目です。