国内初の試み、ホッティーポリマーの革新
東京都墨田区に本社を置くホッティーポリマー株式会社は、ストラタシス・ジャパンと共創で、2025年3月より日本国内初のOpenAM対応3Dプリンタを導入し、革新的な材料開発事業を開始します。これは、樹脂3Dプリンティングの分野において新しい一歩を踏み出し、製造業界内での競争力を高めるものとなるでしょう。
OpenAMによる新たな可能性
OpenAMは、ストラタシス社が開発したFDM方式の3Dプリンタ用ソフトウェアであり、Fortus 450mc™およびF900®に対応しています。この革新的なソフトウェアを用いることで、造形パラメータの自由な制御が可能になるため、従来の標準設定では実現できなかった精度と性能を追求することができます。これにより、自動車業界など、高い材料基準を求める業種においても、3Dプリンタの活用が加速されることが期待されています。
応えるニーズと持続可能な開発
ホッティーポリマーによる新たな材料開発は、顧客の潜在的なニーズに応えるために重要な役割を果たします。自社開発材料やサードパーティ製フィラメントの使用の他、新規材料の開発、そして環境に配慮したリサイクル材料の研究にも力を入れている点が特徴です。
ホッティーポリマーの営業部部長、菊池裕氏は、「ストラタシスの3Dプリンタによる高度な材料開発は、革新をもたらすだけでなく、顧客に新しい選択肢を提供することにもつながります」と語っています。これは、3D造形技術が発展する中で、幅広いニーズに応えるための確かな一歩となります。
環境への取り組み
ストラタシス社は、環境問題にも積極的に取り組んでいます。カーボンニュートラルを目指し、製品やサービスのポートフォリオ全体で炭素削減に向けたイニシアチブを導入しています。これにより、顧客が環境目標を達成しつつ、効率的な生産を実現できるよう支援しています。
ホッティーポリマーの事業概要
ホッティーポリマーは、3Dプリンタ事業と成形事業という二つの柱を持ち、試作から量産まで対応可能な企業です。国内に数少ない3Dプリンタ用フィラメントメーカーとしての地位を確立しつつ、シリコーンゴム100%の3Dプリンター「SILICOM(シリコム)」の販売も手掛けています。これらの取り組みを通じて、ホッティーポリマーは製品の質と環境配慮を両立させることに尽力しています。
また、ストラタシスは、航空宇宙や自動車、ヘルスケア産業向けの革新的な3Dプリンティングソリューションを提供し、業界のデジタル化をリードしています。これにより、さまざまな業界での製品設計の変革と供給チェーンの最適化が進められています。
まとめ
ホッティーポリマーの今次の取り組みは、3Dプリンティング分野における新しい可能性を広げ、顧客ニーズに対する柔軟な対応を促進するものです。また、環境配慮をしながら革新を追求する姿勢は、技術の進展と共に企業の社会的責任を果たす上でも重要な要素と言えます。今後の成長が期待されるホッティーポリマーのこれからに、ぜひ注目したいところです。