新たな在庫管理システム「FOOD-LOGI」の誕生
業務用食品卸業界に特化した新たな在庫管理DXシステム「FOOD-LOGI」が、吉辰商事株式会社(東京都目黒区、代表取締役 榊真人)からリリースされました。このシステムは、食品流通業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるための第一歩に位置づけられ、食品卸業者だけでなく、飲食店や小売店、さらにはメーカーや生産者など、広く食に関連する全てのプレイヤーが利用できる共通基盤としての進化を目指しています。
開発背景
最近、食品メーカーからの納品リードタイムが延びたり、最低納品ロットが引き上げられるなどの影響で、卸売業者はかつてないほど複雑な在庫管理の課題に直面しています。担当者はロット合わせや需給調整に追われ、結果として過剰在庫や欠品リスクが常態化しています。そんな中で開発された「FOOD-LOGI」は、業界特有の問題を的確に解決することを目指し、高い完成度を誇るシステムとして誕生しました。
「FOOD-LOGI」の主な特長
1. 発注業務の効率化
在庫が発注点を下回った際に自動で検知し、仕入れ先ごとの発注データを即時に生成します。この機能により、業務の属人化を防ぎ、効率的な運用を実現しました。
2. 発注業務の標準化
経験や勘に依存せず、誰でも同じ精度で精度の高い発注が可能です。人手不足が進む現場でも持続可能な業務スタイルを支えます。
3. 在庫効率の劇的な改善
ロット不足の際には、発注点が近い商品を提案し、最適なロットの組み合わせを容易に実現します。また、販売先別の出荷履歴や詳細なレポートも搭載しており、意思決定をサポートします。
学術研究との連携
「FOOD-LOGI」の開発過程において、吉辰商事は電気通信大学と共同で需要予測モデルの研究開発を進めています。現行のシステムでも十分に現場の課題を解決していますが、学術的アプローチを取り入れることで、さらに以下の機能強化が期待されています:
- - AIによる需要予測で発注点を動的に最適化
- - 最適ロットの自動提示による在庫効率の最大化
- - 食品業界特有の需給変動に対応するアルゴリズムの実装
学術研究と現場の知見を結集することで、「FOOD-LOGI」は食品流通業界全体のインフラとしての役割を担い続けます。
導入効果
現在、すでに3社の食品卸業者で「FOOD-LOGI」が稼働を開始しており、発注担当者の負担軽減と在庫精度の劇的な向上が実現されています。従来のシステムでは対応が難しかった「ロット合わせ問題」を解消した点が高く評価されています。
会社概要
吉辰商事株式会社は、「食を通じた情報流通を実現するLOGIの再構築」をミッションとして掲げています。当社は食品卸業者や小売店、飲食店、メーカー、生産者などと連携し、食品産業の発展と食文化の継承に尽力しています。私たちの提唱するLOGIは、「食品の流通管理・効率化」にとどまらず、「食産業全体を支える仕組み」として位置づけています。
代表取締役の榊真人が率いるこの企業は、東京都目黒区中目黒に本拠を置いています。
今後の展望
吉辰商事では、今後「FOOD-LOGI」をはじめとする食のLOGI再構築を加速させるために、BizDev領域およびプロダクト領域で若干名の新規採用を行っています。食品流通の未来を変革する仲間を、ぜひ私たちと共に迎え入れたいと考えています。興味のある方は、会社のホームページやお問い合わせ先からぜひご連絡ください。