新たなヒューマノイド技術が建設業界へ
人手不足が深刻化している建設業界において、ドーナッツロボティクス株式会社が株式会社エムビーエスと資本業務提携を結び、ヒューマノイド開発を加速することになりました。これは、業界の変革を目指す重要なステップです。
ヒューマノイド開発の背景
近年、建設業界では職人不足が進行しており、足場設置や改修工事などの安全を確保するための作業員確保が困難となっています。また、交通インフラの警備員配置には高額な人件費がかかるなど、経済的な負担も増しています。これに対して、ドーナッツロボティクスは「建築現場のロボット化」を進めることで、属人性を減少させ、作業の効率化と省力化を図りたいと考えています。
エムビーエスは全国的に展開する建築物の外装・リフォーム事業を手掛けており、独自のコンクリート保護技術と多くの施工実績を持つ企業です。両社の提携によって、ヒューマノイド開発のシナジーが期待されます。
ヒューマノイドの機能とは
今回開発されるヒューマノイドには、VLM(Vision-Language Model)が搭載されます。これは、カメラで捉えた映像と自然言語による指示を理解し、行動できるAIモデルです。つまり、次世代ヒューマノイドは、建築現場において様々な作業を代替することが可能になります。
具体的な応用シーンとして報告されているのは、職人の補助を行う「テゴロボ」としての初期段階と、さらに進んで職人の手作業を代替する「ガテロボ」の開発です。
今後の開発スケジュール
ヒューマノイド開発におけるスケジュールは以下の通りです。
- - 第1フェーズ(~12ヶ月): プロトタイプの開発と現地実験
- - 第2フェーズ(12ヶ月~24ヶ月): PoC(概念実証)の開始と実用型モデルの開発
- - 第3フェーズ(24ヶ月~): 商用サービスの開始と全国展開
この段階的アプローチにより、建築業界での独占販売代理店展開も見込まれています。
両社代表者のコメント
エムビーエスの代表取締役、山本貴士氏は、「長年の施工技術や現場管理のノウハウを活かし、ドーナッツロボティクスのヒューマノイドと組み合わせることで、様々な課題を解決し、建設業界を効率的に変革することを確信しています」と述べました。
一方、ドーナッツロボティクスの代表取締役、小野泰助氏は、「エムビーエスとの協力により、実践的なフィールドでのヒューマノイド導入を加速し、現場の働き方を再定義できると感じています。期待に応えるため、開発を進めてまいります」とコメントしています。
まとめ
このパートナーシップは、建設業界の人手不足を解消するための重要な一歩です。今後、ヒューマノイド技術が現場でどのように活用され、業界にどのような変化をもたらすのか注目が集まります。
お問い合わせは、ドーナッツロボティクス公式サイトまたは電話(03-6804-6139)までお気軽にどうぞ。