かくれ脱水と便秘の新たな脅威。
近年、猛暑日が連続する記録が更新されている日本。気候変動は我々の健康にも影響を及ぼし、猛暑から突然の気温下降を迎える秋冬には、「かくれ脱水」が問題視されています。この状態は、体が水分不足に陥っていることに気づかず、特に注意が必要です。そこで新たに設立された「脱水便秘研究所」がこの問題に取り組み始めました。
脱水便秘のメカニズム
気温の変化は、我々の体にも多くの影響を与えます。水分不足は、便秘を引き起こす重要な要因の一つ。この「脱水便秘」は、体内の水分が不足すると便が硬くなり、排便に苦しむことになります。水分補給をしていても、腸に届く水分は限られており(約20%)、腸が脱水状態になると便が硬くなります。このため、秋冬は特に注意が必要です。
便秘の健康リスク
便秘は単なる不快感にとどまらず、放置すると様々な健康リスクを抱える可能性があります。便が体内に長時間留まることで腸内環境が悪化し、腎臓病や心疾患、認知機能の低下まで引き起こします。したがって、便秘対策は健康的な生活を送るために欠かせません。
水分補給の重要性とチェックリスト
脱水を防ぐためには、適切な水分補給が欠かせません。水分を1.5リットル程度、日常的に意識して摂取することが大切です。以下は水分補給のチェックリストです。
- - 秋冬でもしっかりと水分をとる(目安:1.5L/日)
- - 汗をかいたら水分補給は欠かさない
- - 規則正しい食事を心がける
- - 自分のおならの臭いが気にならない
該当項目が3個以下の人は、腸の水分が不足している可能性があります。
脱水を防ぐための対策
効果的な水分補給法は、こまめに水分を摂取することを心がけ、食事からの水分も無駄にしないことです。さらに、運動時には小まめに水分補給を行うことも重要です。また、経口補水液を活用して塩分とミネラルのバランスを保つことも効果的です。
腸内環境の改善
腸内フローラを整えるためには、善玉菌を意識した食生活が大切です。プロバイオティクスだけでなく、プレバイオティクスも積極的に摂取しましょう。オリゴ糖は腸内のビフィズス菌を増やす効果があります。秋の食材には食物繊維が豊富なものが揃っています。野菜や果物を多く取り入れることで、腸内環境を整えましょう。
この情報は、大阪たにぐちクリニックの院長、谷口一則氏の監修を受けたものです。改善された腸内環境と適切な水分補給を心がけることで、毎日を快適に過ごしましょう。