パーソルホールディングスがログラスに出資
2023年、パーソルホールディングス株式会社(東京都港区)は、クラウド経営管理システムを提供する株式会社ログラス(同じく東京都港区)への出資を発表しました。この出資は、国内外の14社の投資家の一員として、ログラスのシリーズBラウンドにおいて行われました。パーソルは「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンを掲げ、雇用創造につながるさまざまな取り組みを進めている企業です。
出資の背景と目的
近年、経営管理のニーズは高まっています。東京証券取引所のガバナンス改革や、技術の進展、地政学的リスクの高まりなどがこの流れを加速させています。特に上場企業は、高度な経営管理を求める声が増え、アジャイル経営の導入が求められています。ログラスは「良い景気を作ろう。」をミッションに掲げ、経営データ基盤の構築を支援しています。
このような背景から、パーソルはログラスへの出資を決定しました。パーソルグループが保有する人材に関するノウハウを最大限に活用し、企業の経営をアップデートし、成長を促進させることが目的です。
ログラスのビジョン
株式会社ログラスは、2019年に設立され、新しいデータ経営の在り方を提案するDXサービスの企画・開発・販売を行っています。代表取締役CEOの布川友也氏は、テクノロジーによって未来を見通す経営データ基盤を構築し、企業の経営管理を支援しています。今後も、ビジネスプロセスアウトソーシングや経営管理高度化ソリューションを通じて、「人」に関する支援が求められると考えています。
パーソルホールディングスの展望
パーソルホールディングスは、1973年の創業以来、人材派遣やアウトソーシングを中心とした多様な事業を展開してきました。2008年にはテンプホールディングス株式会社を設立し、2017年から現在の社名に変更しています。同社は東京証券取引所プライム市場に上場しており、2024年3月期の売上はなんと1兆3,271億円を見込んでいます。
同社の展望は明るく、2030年までに「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」という目標を掲げています。これに向けて、パーソルは製品やサービスの多様化を進めながら、様々な人のニーズに応え、経済全体に寄与しる意義ある活動を続けていくでしょう。
まとめ
パーソルホールディングスがログラスへの出資を通じて、経営管理の領域での強化を図ることで、今後の日本経済に良い影響を与えることが期待されています。革新的なテクノロジーと人材の融合によって、より良い“はたらく機会”をつくり出す先駆けとなることでしょう。