近年、介護業界ではデジタル技術の導入が進み、職員がスマートフォンやタブレットを活用する現場が増加しています。しかし、このような技術の導入には課題も存在します。例えば、職員が介護ソフトやアプリを使うたびに端末を取り出す必要があり、作業が中断してしまいがちです。また、複数のシステムを操作することで、新たな学習が求められ、結果的に業務効率が悪化することもあります。
このような背景の中、株式会社BONXとエコナビスタ株式会社は、「ライフリズムナビ+Dr.」という高齢者見守りシステムとBONX WORKと呼ばれるコミュニケーションツールの連携を発表しました。これにより、介護現場はより効率的なオペレーションを実現できる見込みです。具体的には、BONX WORKが介護システムから得た重要な情報を音声で職員に通知することで、画面確認の手間を取り除きます。このプロセスによって多忙な職員の負担が軽減され、高齢者への迅速な対応が可能になります。
ライフリズムナビは、睡眠解析技術を基にしたSaaS型の見守りシステムであり、居室内外に設置されたセンサーを使って入居者のプライバシーを尊重しながらモニタリングを行います。このシステムにより、入居者の健康状態や生活リズムをリアルタイムで把握でき、異常があればアラートを発報します。これらの情報は、BONX WORKのトークルームに流れ、職員同士は即座にコミュニケーションを取り、必要な対策を講じることができます。
BONX WORKは、スマートフォンと専用のイヤフォンを使用し、距離に制限なしでグループトークや録音、文字起こしが可能なツールです。介護職員は、自身のスマートフォンやタブレットを開くことなく、離れた場所からでも入居者の健康状態の変化を把握できます。これにより介護の現場での負担が軽減されるだけでなく、高評価なケアの提供を支援します。
代表者からのコメントにおいても、この連携に対する期待感が見えます。エコナビスタ株式会社の代表、渡邉君人氏は、「BONX WORKが介護スタッフに音声で情報を提供することで、円滑なコミュニケーションが可能になる」と話しています。また、株式会社BONXの代表、宮坂貴大氏は、「高い継続率が示す通り、ライフリズムナビは現場で信頼されているプロダクト。連携により介護現場をよりサポートしたい」と述べています。
「ライフリズムナビ+Dr.」は、介護・医療現場の課題解決を目指しており、多数のセンサーとデータ分析機能を備えています。このシステムは、24時間365日利用者の状態を把握し、正確かつ迅速に情報を共有することができます。また、BONX WORKを導入することで、現場業務のデジタルトランスフォーメーションが進むことも期待されています。
さらに、2025年2月に開催予定の「第11回 CareTEX東京’25」では、両者の連携機能を体験できる機会が用意されています。現場の実情に即した新機能をぜひご体験ください。