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糸島の環境住宅デザインスタジオ見学会のご案内

2022年10月1日、福岡県糸島市において、JR九州住宅と九州大学のコラボレーションによる「糸島の環境住宅デザインスタジオ」の完成見学会が開催されました。この見学会では、実際に建設されたゼロエネルギー住宅「Cross Court House」を紹介し、環境に配慮した住まいの新しい形を見学することができました。

Zero Energy Houseのコンセプト

「Cross Court House」は、九州大学の大学院生が主導したコンペで選ばれた作品です。プロジェクトでは、地域の自然環境を最大限に活用し、エネルギー収支をゼロ以下に抑える住宅を目指しています。特に、敷地の特性を生かした日射や通風を取り入れており、さらに「糸島富士」と称される加也山の景観を借りることで、住みやすく心地よい空間を実現しています。その配置は、敷地内に斜めに配置されており、前後に異なる属性をもった2つの庭を設けることで、住宅と自然の調和を図っています。

九州大学「BeCAT」プロジェクト

このプロジェクトは、2021年に九州大学に設立された「BeCAT」(Built Environment Center with Art & Technology)によって支えられています。このセンターでは、エンジニアリングとデザインを融合させながら、持続可能で脱炭素な社会の実現を目指す環境建築の研究と教育が行われています。特に、アジア・オセアニア地域の環境建築のプロトタイプを活用した社会実装を目指しています。

主任研究者である重松象平氏を中心に、末廣香織氏や末光弘和氏といった著名な建築家たちが関与し、未来の持続可能な住環境の設計に取り組んでいます。彼らは、生活の中に自然を取り入れ、人々がより住みやすい環境を提供するために、さまざまなデザイン戦略を展開しています。

建物の詳細

「Cross Court House」は、福岡県糸島市に位置し、JR筑前前原駅から徒歩約5分という理想的な立地にあります。敷地面積は246.05㎡、延床面積は105.91㎡で、住まいの森をコンセプトにしたデザインが特徴的です。構造内には、自然素材を使用した空間が広がり、緑と一体感を持つ豊かな生活空間が期待されています。

見学会では、参加者が実際にこの環境設計がどのように機能するのかを体験し、現代的な環境住宅の可能性を感じることができました。訪れた人々は「まさに未来の家の形」と大きな感動を抱いていました。

まとめ

今後もこのような取り組みが続くことで、日本における持続可能な住環境の実現に向けた一歩となることでしょう。"Cross Court House"の事例は、多くの人にとって新たな住まいのビジョンを提供し、環境へ配慮した住まいの実現可能性を示すものでした。このプロジェクトの今後の進展にも期待が寄せられています。

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