Cygamesと東京藝術大学が新たなゲーム制作を探求
株式会社Cygames(サイゲームス)と東京藝術大学は共同でゲーム制作およびゲームAIの開発に関する研究を開始しました。このプロジェクトの主な目的は、仮想空間における映像表現と自律的に行動するNPC(ノンプレイヤーキャラクター)を制御するAIに関する新しい技術を開発することです。両者はそれぞれの専門知識を活かしながら、独創的で芸術性の高いゲーム作品を創造することを目指しています。
共同研究の詳細
今回の共同研究では、サイゲームスの研究部門、Cygames Researchが東京藝術大学において専門的な知見を提供し、逆に東京藝術大学からは映像表現やゲームAIに関するリソースが提供されます。特に注目すべきは、生成AI技術の一つである大規模言語モデル(LLM)を活用したライブ・プログラミング環境の共同開発です。これにより、ゲームAIの進化を促し、アーティストと技術者がよりスムーズにコラボレーションできる環境を整備します。
東京藝術大学の視点
東京藝術大学大学院映像研究科の長である桐山孝司教授は、この共同研究の意義を強調しています。彼は、AI技術が今や芸術の中で欠かせない存在になっていることを挙げ、特にデジタルアートやゲーム領域におけるAI技術の採用が新しい形のインタラクティブ性をもたらす可能性について語ります。また、生成AIがアーティストの創作過程に与える影響についても言及し、少人数のチームでも高品質な作品を作れる時代が到来することを示唆しています。
Cygames Researchの役割
Cygames Research所長の倉林修一氏は、今回の共同研究により、ゲーム制作における新しい可能性を探る意義について語ります。彼は、従来の計算機科学に基づくゲーム表現やインタラクションの研究を進めながら、クリエイターが自らの自由な発想を活かせるためのAIツールの開発に注力するとしています。これにより、プレイヤーの体験を豊かにする新たなコンテンツが生まれることを期待しています。
おわりに
Cygamesと東京藝術大学の共同研究は、ゲーム制作の枠を超え、アートと技術の新たな対話を生む場となります。この取り組みを通じて、未来のゲームにおける表現の幅が広がることが期待されます。ゲームがアートとしての価値を持って進化していくことを、私たちも楽しみにしたいですね。