新たな医療ソリューション
2023-10-27 18:02:09
デジタルツイン活用の新たな医療ソリューション「no-miz」が誕生
デジタルツイン技術が医療の未来を変える
株式会社ゼロワンが新たに導入を開始した「no-miz」は、医療機関における空間モニタリングの新しい顔です。2023年10月28日、このシステムは静岡県浜松市内の山田耳鼻咽喉科クリニックに初めて導入されます。このソリューションは、呼吸器系のウイルス感染症に対するリスクを可視化し、リアルタイムで監視することを目的としています。
背景:新たな感染症の脅威
新型コロナウイルスの5類移行後も、多くの感染症が私たちの生活に影を落としています。また、過去に比べ夏場のインフルエンザ流行なども増えており、特に高齢者や基礎疾患を持つ方々にとってそのリスクは高まっています。これらの状況を鑑みて、感染症と共存する社会の中で、医療現場での新しい対策が必要とされています。
広島大学の研究によると、新型コロナウイルスの対策は他の呼吸器系感染症にも有効であるとの結果が得られています。この知見をもとに、ゼロワンはデジタルツイン技術を用い、カメラなしで空間の状況をリアルタイムでモニタリングするシステムを開発しました。
「no-miz」の特長
「no-miz」には以下の特長があります:
1. プライバシーを守る空間モニタリング
- 二酸化炭素、湿度、温度などの空気環境をリアルタイムでモニタリングしつつ、画像を取得しないことで人の位置や人数を把握します。これにより混雑度を正確に判定できます。
2. 感染症リスクの判断
- 空気環境と人の状態を元に、空間内での感染症の広がりのリスクを判断し、適切な対策を促します。
3. 高いセキュリティ性
- アカウント情報は暗号化されて管理されるため、高い信頼性を保持します。
システムの動作概要
センサーから得たデータはリアルタイムでデジタルツインに反映されます。このシステムのメリットは、画像を取得しないためにプライバシーが守られる点です。また、設定値を超えた場合、事業者には警告が届き、ハイリスクな環境が発生しないようにサポートします。そして、収集した情報はクラウドを通じて簡単にアクセスすることができます。さらに、混雑状況についてはクリニックのホームページに埋め込むことも可能で、一般利用者にも情報を提供できる仕組みになっています。
導入クリニックの紹介
このシステムは、浜松市内にある「山田耳鼻咽喉科クリニック」に導入されます。院長の山田大貴氏が運営するクリニックは、地域の医療を支える役割を担っています。新しいシステムの導入により、患者たちが安心して診療を受けられる環境が提供されることが期待されています。クリニックの内覧会は10月28日(土)の9時から18時まで行われ、ゼロワンのスタッフがシステムの説明を行います。
今後の展開
ゼロワンは、今回の「no-miz」を完成させるために2年半に及ぶ開発と実証実験を重ねてきました。今後は、営業とサポートの体制を強化しながら、さらなるバージョンアップと新しい市場向けの派生モデルの開発を進めていく予定です。この革新的なプロダクトが医療現場にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社ゼロワン
- 住所
- 静岡県浜松市中央区鍛冶町100-1ザザシティ浜松中央館B1F・FUSE内
- 電話番号
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050-8880-2011