第55回食品産業技術功労賞、36の優れた取り組みが受賞
11月12日、東京都台東区の上野精養軒にて「第55回食品産業技術功労賞」の表彰式が盛大に行われました。この賞は、食品産業の発展に多大な寄与を果たした企業や個人に贈られるもので、今年は36の優れた技術と製品が選ばれました。
受賞作品の背景と目的
今回の表彰では、健康維持、人手不足の解消、環境問題への取り組み、持続可能な社会の実現に貢献した企業が特に評価されました。これまでの食品産業に必要とされる革新を考慮しつつ、消費者のニーズにも応える形での受賞が目立ちました。
受賞商品に見る今年のトレンド
受賞作品の中には、我々の日常生活をより豊かにするために応じたアイデアが多く見られます。たとえば、アサヒビールの「アサヒ ザ・ビタリスト」は、独特の苦味で新しいビールの楽しみ方を提供しています。また、味の素が開発した冷凍弁当「おべんとPON」は、スティック状のパッケージで、冷凍庫のスペースを有効に使えます。
さらに、植物性ミルクを提供するカゴメは、新たな市場を開拓し、冷凍食品の新境地を拓くなど、健康的で持続可能な食品の普及に貢献しています。
5部門の詳細
今年度の部門別受賞は次の通りです。
- - 商品・技術部門: 18件
- - 資材・機器・システム部門: 3件
- - マーケティング部門: 8件
- - サステナビリティ部門: 6件
- - 国際部門: 1件
特に資材・機器・システム部門では、デジタル技術を使って人手不足の悩みを解決するサービスが評価され、注目を集めました。たとえば、クロスマートの「クロスオーダー給食」は、給食現場の業務を効率化する革新的な取り組みです。
SMTS2026での発表も期待
受賞商品やテーマは、2026年2月18日から20日に千葉県の幕張メッセで開催予定の「第60回スーパーマーケット・トレードショー2026」でも紹介されます。これにより、さらなるビジネスチャンスが広がることが期待されます。
最後に
第55回食品産業技術功労賞は、食品産業の未来を見据えた取り組みを讃える重要な機会です。受賞企業の成果は、食品の多様性と環境貢献を両立し、持続可能な社会の構築に寄与しています。これからの食品産業を牽引する彼らの姿勢は、他の企業や個人にとっても大いなる刺激となることでしょう。