ベネッセスタイルケア、認知症ケアの新しい形
この度、ベネッセスタイルケアが運営する「メディカル・リハビリホームボンセジュール秦野渋沢」が、2024年に開催された「介護付きホーム研究サミット2024」において準グランプリを受賞しました。この栄誉ある受賞は、同施設が展開する革新的な認知症ケアプログラムに対する評価として非常に意味深いものです。
準グランプリの発表内容
福祉の専門家や介護職が集まるこのサミットで、ボンセジュール秦野渋沢は「その方の人生を辿って見つけた『ありたい姿』に寄りそうケア」というテーマで発表しました。発表者は坪井佑介氏で、具体的にはQOL(生活の質)の向上に向けた取り組みが紹介されました。このプログラムは、認知症に伴う周辺症状(BPSD)のある入居者様に焦点を当てており、その方の人生観や価値観を理解することから始まります。
プロセスとアプローチ
本プログラムでは、入居者様とそのご家族への徹底したヒアリングを実施。その過程でその方がどのような人間関係やコミュニケーションを求めているのか、どのように生きていきたいのかを深く掘り下げました。こうして得られた情報を基に、各専門職が連携してアプローチを行い、具体的なケアの見直しを実施。
QOL向上の結果
その結果、入居者様の「不快な瞬間」を大幅に減少させることに成功し、逆に「快い瞬間」を増加させることができました。これにより、生活の質が向上し、入居者様にとってもスタッフにとっても、充実した日常を実現することができています。
デジタル技術の活用
この取り組みには、自社開発の「サービスナビゲーションシステム」を用いた介護・看護記録が重要な役割を果たしています。また、AI技術も活用され、「マジ神AI」によって介護職の思考手順や行動をデータとして分析・可視化し、スタッフ全体で共有することができます。
未来に向けたビジョン
ベネッセスタイルケアは、今後も「その方らしさに深く寄りそう。」という理念のもと、更なる改善と発展を目指し続けるとしています。今回の受賞は、その一環として、介護サービスの質の向上に努める姿勢の表れとも言えるでしょう。
この取り組みを通じて、ただ形式的なケアを行うのではなく、個々のニーズに応じた寄り添うケアがどのように実践されているのか、その重要性を再認識できるイベントとなりました。皆さまもぜひ、今後のベネッセスタイルケアの活動に注目してください。