環境配慮型航空輸送の新たな取り組み
日本通運株式会社より、新しい航空輸送サービス「NX-GREEN FORWARDING ~AIR~」がスタートしました。このサービスは、航空便の選択においてCO₂排出量を基準にしたもので、環境への配慮を重視する企業にとって大きな助けとなります。
背景:企業の環境負荷軽減が求められる時代
近年、多くの企業がサプライチェーン全体での温室効果ガスの排出量(Scope3)の開示を求められています。特に日本では2027年3月期決算からプライム市場に上場している企業に対して有価証券報告書での開示が義務化されるため、この問題は緊急の課題となっています。このような背景の中で、NIPPON EXPRESSグループは、「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現を目指し、気候変動への対応を基幹課題のひとつに掲げています。2025年6月には、2030年のCO2排出量削減目標がSBT短期目標として認定され、環境配慮型商品の拡充に向けた取り組みが進められています。
サービスの詳細と特徴
「NX-GREEN FORWARDING ~AIR~」では、選択するフライトのCO2排出量を可視化するツール「NX-GREEN Calculator」を使用しています。このツールは、国際的なGLECフレームワークに基づいたバイアスのない排出量データを提供します。これにより顧客は、提案された複数のフライト候補から自社のCO2削減目標に沿った最適なプランを選ぶことが可能です。対象となる路線には成田発のアムステルダム、フランクフルト、パリ行きの便があり、提案されたプランの中にはCO2排出量が異なる三種類の選択肢があって、顧客は自分のニーズに合ったものを選ぶことができます。さらに、経由便や機材の合理的な組み合わせによって、月間で最大約40%のCO2排出量を削減できる見込みです。
また、このサービスを利用して得られた低炭素の輸送実績は、顧客のScope3排出量削減につながるため、企業の環境負荷軽減への貢献も期待されます。
今後の展開と業界への影響
今後、日本通運はこのサービスの対象となる発着空港や仕向け地を徐々に拡大し、より多くの顧客に提供できるように計画しています。NXグループは、陸・海・空の輸送モードを駆使し、カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現を目指して、このサービスを通じて出荷業者や消費者に対して、環境に優しい物流を提供していく方針です。顧客のサステナビリティ経営をサポートし、社会全体の環境意識の向上に貢献していくでしょう。
最後に
日本通運の新しい輸送サービスは、変化する環境規制に対応するだけでなく、企業のサステナビリティ志向を強化するための鍵となるでしょう。物流業界の脱炭素化が急務となる今、これらの取り組みは業界全体に力強い影響を与えるはずです。これからも日本通運は、環境に配慮した高品質な物流サービスを提供し続けることでしょう。