インテリジェントバッテリー
2017-10-05 13:00:34

農業用ドローンの安全を支えるインテリジェントバッテリー開発の取り組み

近年、農業現場でのドローン活用が進んでいますが、安全性の確保はその普及において欠かせない要素です。特に、農業用ドローンの動力源であるバッテリーは、使用頻度が高く、様々な環境におかれます。このため、ナイルワークスとマクセルは、農業現場での安全な運用のために、インテリジェントバッテリーを共同開発しました。

農業用ドローンにおけるバッテリーの重要性


農業用ドローンのバッテリーは、通常のスマートフォンのバッテリーと比較して、なんと約60倍の電気容量を持っています。この能力が要求されるのは、大規模な農地を効率的に管理するために必要だからです。しかし、その多くの電力が集まるバッテリーは、充電や保管中に熱を持ち過ぎることがあり、これが火災の原因となることもあります。また、繰り返し使用することにより徐々に劣化し、最悪の場合はドローンの墜落を招くことも考えられます。

こうしたリスクを軽減するために、我々は高いバッテリー制御技術と品質管理技術が求められるのです。

インテリジェント機能の将来性


今回の共同開発では、特にバッテリーの構成要素にこだわりました。正極、負極、セパレータ、電解質を厳選しただけでなく、使用回数による容量の低下を正確に予測する機能や、充電時・保管時の温度、電圧、電流を安全にコントロールする機能も搭載されました。これにより、農業現場での安心して使えるバッテリーが実現しました。

二社の今後の展望


ナイルワークスとマクセルは、このインテリジェントバッテリーにより、農業用ドローンのさらなる安全性の向上を目指しています。今後も、より安心で安全性を高めた電池の開発に取り組む意向を表明しています。

展示会でのデモンストレーション


この新しいバッテリーは、2017年10月11日(水)から13日(金)まで、千葉・幕張メッセで開催される「第4回 国際次世代農業EXPO」で展示されます。ナイルワークスのブース(展示ホール6、小間番号40-41)では、実際にドローン本体やインテリジェントバッテリー、その専用充電器などが紹介される予定です。この機会に、先進的な技術を実際に見て触れて、理解を深める場としてご利用ください。

企業情報


株式会社ナイルワークスは2015年1月に設立され、農業用ドローンを中心とした技術開発に力を入れています。代表取締役社長の柳下洋氏が指揮を執り、ATS-4(トマトなどの生育診断システム)などの農業クラウドサービスの開発にも積極的です。

マクセル株式会社は2017年に設立され、電池事業を核に成長を続けています。「ロボット&ドローン市場」に向けたリチウムイオン二次電池の開発に注力しており、高容量で安全性の高い製品を提供しています。

電池の進化が、これからの農業をどのように変えていくのか、二社の取り組みに注目です。

会社情報

会社名
株式会社ナイルワークス
住所
東京都千代田区神田錦町1-4-3神田スクエアフロント2F
電話番号
03-5577-3071

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