株式会社10が実施した調査によると、Z世代の65%がペットに前向きな姿勢を示しています。具体的には、ペットを飼っている人はわずか8%にとどまる一方、「飼いたい」と思っている人は半数近い48%にのぼります。この結果は、ペットへの関心が高まっているものの、実際には住環境や費用がネックとなっていることを示しています。
調査結果からは、飼いたいペットの種類は圧倒的に犬が人気で、次点は猫です。ペットを飼うことで得られる癒しや日常生活の活力が期待されています。特に、「自家用車でのドライブ」や「一緒に食事を楽しむ」といったアクティビティに関心を持つ人が多いようです。これはペットが家族や友人と同じような存在として捉えられている証でもあります。
一方で、ペットを飼う上での懸念点も浮き彫りになっています。調査に参加したZ世代の多くが挙げたのは、ペット可の物件を探す難しさや引っ越しの手間、さらには飼育にかかる費用と日常のお世話の負担です。この結果から、ペットと共に暮らすための適切な住環境が確保できないことが、ペットを飼う意欲を減退させていることがわかります。
興味深いのは、ペットロボットに対する関心です。調査によると、70%ものZ世代がペットロボットに興味がないと回答しています。これは、生き物特有の温かみや動きの予測不可能性を求める声が強いことを示唆しています。しかし、ロボットが提供できる日常生活のサポートについては期待が寄せられています。
この調査結果を通じて、Z世代が求める理想のペットライフがいかに多くのハードルに直面しているのかが明らかになりました。彼らは癒しの存在としてのリアルなペットを強く望んでいるものの、住環境や費用、お世話の負担がその実現を阻んでいるのです。
この状況は、今後の社会におけるペットとの共生のあり方について考えさせられます。Z世代の考えから、少子高齢化や住環境問題を含めたペットフォーカスの政策やサービスが必要となる時代が来ることでしょう。これからもペットに関する注目は続いていくでしょう。
調査概要としては、実施機関は株式会社10。調査の対象となったのは、一都三県在住の20歳から27歳の男女48名で、調査期間は2024年9月18日から24日までです。詳細な分析や研究結果は、ぜひ下記のリンクよりご覧ください。